閑話3 あるオフィスにて
今回も主人公視点ではありません。
「プラチナちゃんはどうなの?」
「白金さんは退院して自宅待機してます。」
「いわゆる謹慎ってやつね、まあしょうがないね、やりすぎたんだから。」
「まあまだ死人が出てないのが不思議なくらいで・・・
今回も少女にわいせつな行為をしようとしたやつは、
やけどに骨折で入院してますよ、今は警察病院ですけど。」
「彼女は潔癖だからねートラウマもあるんだろうし・・・」
「しかし、返り討ちにしたやつはいったい何者なんでしょうか?」
「まあね、そんなこと出来るなんて相当な術者だね。」
カチャリ、ソーサーにカップがあたって小さな音がした、それすら聞こえるほどここは静かなのだ。
「身元は判ったの?」
「それが・・・見たのはプラチナ一人だけで対象は若い男と女のいわゆるカップルですね。」
「男の方はたいした術者ではないようです、プラチナは女の方にやられたのです。」
「ふーん?」
「男を倒したら女のほうが何かを召喚してそれが光ったらすでにやられていたそうです」
「一緒にアミィがいたんじゃない?見習いのために」
「ちょうど先に捕まえた男を引き渡しに行ってる間だったようで異変に気が付いて戻ったらすでに・・・」
「なるほどね、じゃあ捜索部隊を・・・」
「すでに、月影を派遣しております。」
「そうか・・・さすがだな、でH市の捜索を?」
「はい、あの街は魔素濃度が低いので捜索は容易でしょう、ですが隣の東H市やK市ですと・・・」
「あそこまで濃度が高いと広域探知はできないからね、逃げ込まれたらやっかいだ。」
「あそこはアミィのホームですから彼女に捜索させます、探知能力は特Aクラスですから。」
「そうしよう、とりあえずはこれでいいかな?他にも割かねばならんのでこれ以上は回せないしな。」
「そうですね、 失礼します。」
そして報告していた方がカチャリとドアを開けて出て行った、
後には静寂な空間が残る。
「あまり時間がないんだ・・・速くしないと・・・」
つぶやくような声が聞こえるのみだった。
よんでいただいてありがとうございます
次回は5月7日18時予定です