閑話2 独白 はつゆき その2
連続投稿です、
はつゆきさんって恐ろしい娘!
正人をベッドに寝かせる、その前に破れた衣服を脱がせた、
表面の傷はすでに治癒しているが、
体の内部へのダメージとショックで意識はまだ戻らない、
汚れたままではいけないので、
魔法できれいにしていく、
治癒も終わったし、あとはどうすればいいのだろうか?
データーリンクを経由して情報を検索する、
「人肌で暖めると良い」
なるほど、早速実行する、
衣服を脱ぎ魔法で体を清めて正人の右隣に滑り込む。
腕を取り体を密着させる、
なるほど暖かい、こういうのを「ほわほわ」すると言うのか?
言葉で知ってるのと実際に体験するのは違うものだな・・・
すると正人がうわごとを言った、「はつゆき・・・逃げろ・・・」
どうやらまだ夢の中では戦いを続けてるようだ。
でも、その言葉を認識した次の刹那、「私」の中で熱くなるものを感じた。
なんだろう?この気持ちは、なんだろう、この苦しくなるような感情は?
答えを求めて情報を集めていく、検索結果が返ってくる、
それを整理して、出来上がった答えは、軽い戸惑いをあたえた。
「好き、正人が好き、愛している」
人が作った「物」である「私」が「人」を愛するなんて。
再度、情報を精査する・・・答えは変わらない。
気が付くと何か顔の温度が上がっていた、これが「火照ってる」ってやつ?
落ち着こう、落ち着いて考えよう、
「私は正人が好き、愛してる。」
認めよう、そう思ったら、何か重いものがすっと体から消えた気がした。
あれ、何で私泣いてるの?
気が付けば両の目から涙がこぼれていた。
でもそれは歓喜の涙、たどり着いた答えに打ち震えた心が流した涙。
そして、気づいた、「私には心がある」ということに。
気づいてしまうと、後の展開は速かった。
いままで、自分は作られた物として正人と接してきた、
それは一歩引いた状態、後ろめたい気持ち、
今は違う、引け目なんか感じない。
「正人が欲しい!」
その手段を検索していく、情報ネットから、過去のライブラリから。
そしてそれを実行に移すのだ。
正人を手に入れるために・・・
よんでいただいてありがとうございます
※次回投稿を5月5日18時に変更します。




