両親奪還
ギルドに集まって貰った、ウィンは勿論だがロイド、グレン、ロイドの部下が四人だ
「と言うわけで、シルビーの両親が生きている事が分かった、皆協力感謝します」
「シルビーよかったね」
口々に言われ、シルビーは嬉しそうに
「ありがとうございます」
と返している
「今、クリストの支部の連中に探らせている、到着までには何らかの情報が入っていると思う」
「世話をかけるな」
「何を言ってる、シルビーは身内も同然なんだ、他人行儀な事を言うな、怒るぞ」
「そうだな、ありがとう、よろしく頼む」
「その言い方、待っ、良いか」
何故か不満顔のロイドは置いておいて
「ウィン後の事お願いします」
「ロイドと同じくだ、任せろ、何も心配するな、行って来い」
外に出ると飛行艇の格納庫に行く、かくn格納庫の担当がドアを開けてくれる、中に入ると、全員飛行艇に乗り込む、格納庫の屋根が開かれる、俺が操縦し上昇を始める、すると
「おお、すげえ」
初めて乗るロイドの部下が感激している、街の北東の方角に進む、上空の結界を解除し、其処から外に出る、クロードの街は、空からもの魔物も入れない、現在郵便のように連絡に使われている、ハトのような鳥は門で送受している、門を閉めれば、何処からも入る事は出来ないのだ
昼頃にはクリストの近くまで到着した、小さな森の中に着陸、勿論、気配察知で人の存在を確認してだ、着陸し全員が降りた事を確認し異空間に収納する
「ええ~っ、消えた」
ロビンの部下が驚いている
「いいか、栄太には、これから驚かされる事が、多々出てくると思うが、それらの事は一切口外しない事
、いいな」
「はい、分かりました」
神妙に答えている
「さて、行くか」
ちなみにロイドの部下は、三人ともB級の冒険者資格を持っているそうだ、シルビーは俺の横を、神妙な顔をして歩いている
「シルビー、余り緊張するなよ、持久戦になるかもしれない、気持ちをしっかり持って」
「大丈夫、私には栄太がいるから、心配していない」
そう言ってニコリとする、可愛い、小声で話したのに
「ちぇ、また始めやがった」
ロイドに茶化された
「うるさい、悔しかったら、お前も彼女位作れ」
「お前こそ、うるさいんだよ、俺の勝手だろうが」
と、その時
「栄太さん、知らないんですか、総長には決まった人がいるんですよ」
「なにい、全然なにい聞いてないぞ」
ロイドが慌てて
「おい、お前、黙れ、よけいな事は言うな」
「もう遅いよ、今後の付き合い、付き合いを考えなくてはいけないな、そんな大事な事を、何で」
そう言って顔を見ると、困り切った顔で
「聞かれなかったからな」
「ああ、そう、分かった」
思い切り不機嫌な顔をすると
「分かった、分かったから、今回の事が落ち付いたら話すよ、ちょっとややこしいんだ」
「相棒は解消だと思ったが、白状するなら許してやろう」
シルビーが笑いを堪えていたが、堪えきれずに吹き出している、ロイドが栄太に教えた部下に
「お前、給料減らすからな、人の秘密をべらべらと」
そう言って居るのを聞いて
「なんだと、給料減らす、と言う事は、彼が教えてくれなければ、ずっと言わない積りだったのか」
「いや、その、そんな事は」
「だったらご褒美に、昇給してやれ、分かったな、月末確認するからな」
「わかったよ」
シルビーが声を出して笑っている、門が見えて来た
「全員で何も持っていないな、身軽すぎると怪しまれるぞ、歩きの旅と言う事なのに」
ロイドが言う
「心配するな、ガルトラで頂いた物資の中に、幾らでもある」
其れらしき物を取り出して、全員に配る
「何でもありなんですね」
ロイドの部下にまた褒められた
冒険者証で簡単に入門できた、ギルドに国境はないのは嘘じゃないな、街に入ると
「こっちだ」
ロイドが先立って歩き出す
「ロイド、人のいないような場所で」
「分かった」
傍にあった建物の脇の小道に入る、皆の荷物を異空間に収納する
「如何にも他所から来ました、という格好は、目立つから不味いよな」
「今回は特に,目立たない方が良い」
暫く歩いて支部に着いた、やはり商会を営んでいた、バラバラに分かれて、客の振りをしてはいる、最初に入ったロイドが、皆を迎え奥に案内する、奥には支部長だろう、かしこまって待っていた
「世話になるよ、何か情報は入っているか」
「はっ、城内に王室専属の、鍛冶師夫婦がいるそうです、夫婦とも鍛冶師で、夫婦鎚と言ってその夫婦でなければ、打てない手法で鍛冶を打つそうで、作品は王室専門、他には褒美として貴族が賜る位だそうです」
シルビーが頷いている
「これで、間違いないな、生きていてクロードの街に戻らない、と言う事は自由が無い」
悪い事も、何もしていない夫婦が、子供に会う事も出来ない状況、理不尽がまかり通っている、ふつふつと
怒りが沸いて来た
「どんな状況か、城内の何処にいるのか、掴めないか」
俺が問うと
「貴方は」
偉そうに聞くな、と言う目で聞いて来た、其れを見てロイドが慌てて
「ジョゼフ、その人は俺の大恩人で頭の上がらない人だ、栄太さんだ、なんて口を聞くんだ、この人に見放されたら、これからの星団は,やって行けなくなるのだぞ」
「栄太さんて、あの栄太さんですか」
「そうだ」
「そんな偉い人が、我が支部に来るなんて、思わなかったので」
そう言ったと思ったら、突然土下座すると
「申し訳ありませんでした」
床に頭を擦り付けている
「ちょ、ちょっと、冗談じゃない、分かりました、わかりましたから、そんな大物じゃあありません、頭を挙げてください、ロイドお前、何大袈裟なこと言っているんだ」
ロイドを睨む
「実際の事を言っているじゃないか」
「大げさすぎるよ、俺がそういう事、嫌いなこと知っているだろうが」
「ちょっと、大袈裟だったかな、ごめん」
「ごめんじゃねえよ、支部長御免な、そんな、たいそうに取らなくても良いからな、俺はそんな大物じゃない」
「いえ、私が悪かったんです、どうか今後ともよろしくお願いいたします」
「こちらこそ、暫くお世話になります」
「それで、情報ですが、場所は分かっておりますが、警戒が厳重で、本人たちとはまだ確認が」
「えっ、分かった居るんですか」
「場所は分かっています」
「だったら、その場所を教えて貰えれば、後は俺達で遣りますから」
場所さえわかれば、騒ぎは起こさず、結構できる
「えっ、確認が」
「大丈夫です、夫婦の鍛冶師なんて、そうそういるもんじゃないです、間違いない、ありがとうございました、其処迄調べて貰えれば、十分です」
「そうですか」
何故か拍子抜けした、と言う顔をして言う
「以外に早く片付きそうだな」
俺が言うとロビンが
「俺たちの出番はなさそうだな」
残念そうな顔をしていう
「そうだな、俺とシルビーで片付きそうだ、だが、騒ぎでも起こして、ちょっとお仕置きをしていくか」
そう言うとグレンが
「そうだよ、せっかく来たんだ、お仕置きをして帰ろうぜ」
「例の仮面をつけて、正門からお仕置きに行くのはどうだ」
ロイドが言うと、グレンが
「そのくらいは良いだろう」
と相槌をうっている
「あの仮面は不味いだろう、クロージン王国が絡んでいます、って言って居るようなものだぜ」
「あっ、そうか、それは駄目だな」
そう言ってがっかりした表情をする
「だったら、夜になるのを待って、二人を助けたら、お前さんたちを例の手で送るから、王以外の近衛兵全
員を、眠らせて来るって言うのはどうだ、死人は出ないが、王様は夜になる度に怖い思いをする事になる、お仕置きには丁度良くないか」
近衛兵が役に立たない、と言う事は王様は、如何すれば安心できるか、方法がない、当分安眠出来なくなる
二人が一緒に
「それが良い」
全く二人とも、提案した俺も俺だが、シルビーを含めた俺俺達四人以外は、何の話か分からず、呆然と話しを聞いている
「場所を教えて貰ったら、夜になるまで、休憩とするか」
夜になるのを待つことにした
城内は真っ暗闇だったが、俺もシルビーも夜目が効くから問題ない、城の中庭に転移すると、教えて貰った建物の前まで歩く
「ここだな」
中のケア異を探る、夫婦二人だけの様だ、入り口には厳重に鍵がかかっている、シルビーの手を握ると、流石に緊張しているのか汗ばんでいる
「中に行くか」
シルビーが黙って頷く
中に転移すると、意外と小綺麗な部屋に、布団を並べて夫婦は寝ていた、シルビーが小声で
「お父さん、お母さん」
声をかけると、二人が同時に起き上がった
「お父さん、しるびーのこえがしなかった?」
「お前も聞こえたか、二人で同じ夢を見たのか」
「夢じゃないよ」
「きゃぁ、誰」
エリーがギルに抱き付いている
「静かにして、私、シルビー、助けに来た」
「矢張り夢だ、エリー聞こえたか
「ええっ、私達会いたくて変になっちゃったようね」
「そうだな」
「夢じゃないったら」
薄く明るくなるよう念じる
「シルビー、本当にシルビー」
エリーがシルビーを抱きしめている、ジルガ俺を見つけて
「あんたは」
「大丈夫、味方です、助けに来ました」
「どうやって、此処に」
「訳は後で、二人とも支度してください」
抱き合っていたエリーにも支度をさせ、そのまま支部に転移する
「エリーやっぱり夢だ、帰りたい一心で、俺達おかしくなってしまったようだ、夢でもシルビーに会えてよかったな」
未だ信じられないのだろう、そんな事を言って居る
「お父さん、夢じゃないから、しっかりして」
シルビーに声をかけられ、まだ
「夢が覚めた後がつらいんだよなぁ」
「お父さん」
シルビーに軽く頬を叩かれ、条件反射で、頬を押えてポカンとしている
「痛いでしょう、夢じゃないから」
蹲ったまま、暫く頬を押えていたが
「本当か、本当に助かったのか、エリー」
立ち上がると、エリーに抱き付いて、声を上げて泣き出してしまった
暫く黙って見ていたシルビーが、二人の傍に行くと黙って、抱き合った二人に抱き付いた、俺はだまったまま、そんな三人を見つめていた
「無事に帰った様だな」
ロイドが入って来た、静かにのゼスチャーをしてから
「ああ、上手く行った、、ありがとう」
「お前は邪魔だろう、行くか
「おお、グレンは」
「あっちに待機してるよ」
三人で再び王城に転移して、計画通り、やることをやって、支部に戻った
翌朝王城の中から、王様の悲鳴が聞こえたとか、聞こえなかったとか、噂だから真偽のほほどは分からない




