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栄太の漫遊記  作者: ベン マウント
33/61

王城にて

三人と門の前で落ち合うと、門番に用件を伝える

「どうぞ、お通り下さい」

すんなりと通してくれた、門を入ると

「待ちかねたぞ、久しく来なかったな」

なんと、王様が出迎えてくれた

「ウィン、栄太、元気だったか、堅苦しい事は抜きだ、私の私室へ行こう」

シルビーもロイドもグレンも王様に謁見する、と言う事でかしこまっていたが、友達のような王様の応対に、驚いて顔を見合わせながら付いてくる

「王様が出迎え自らって不味くないですか」

「外ではない、城内だから良いんだよ、おや、栄太、何時からそんな、常識的な心配できるようになった、」

「俺だってそのくらいは昔から」

「そうだったかなあ、以前は、突然私の私室に現れなかったっけ」

「あれは、その、急いでいたから」

「ああっ、分かっているよ、私を心配しての事だったんだから、まぁ、怒っているわけじゃないよ、何時でも来てくれて良いからね」

「まぁ、必要があれば、また、あるかもしれない、ああいう事」

「遠慮無く来ていいよ」

「分かった」

王の私室に着いた、部屋に入りそれぞれの席に落ち着くと、王様が

「さて、紅一点、女性の紹介してもらおうかな」

そう言ってシルビーの顔を見ている、栄太は慌てて

「俺の妻になった、シルビーです」

「シルビーです、よろしくお願い申し上げます」

「シルビーさんか、栄太は私の命の恩人のようなもの、私の方こそよろしくね」

「いえ、そんな恐れ多い、礼儀も知らない私ですが、栄太さん共々よろしくお願いします」

「まぁ、そんなに硬くならず、栄太とは友達のようなものだから、シルビーさんもそういう事で頼みますよ」

そう言ってシルビーを見ていたが

「おめでとう、そうだ、そういう事なら、二人に何かお祝いを」

そう言うと、外に控えていた侍従に何か耳打ちした、其れから

「ウィンは良いとして、そちらの二人は」

「私は良いのか」

「いじけるな、お前の事を今更紹介でもなかろう」

「まぁそうだが」

「赤星星団の総長ロイドさんでしたよね」

「はい、覚えていていただいて、光栄です」

「この取り合わせは」

俺の顔を見る

「例の元領主の一件、あの時知り合って、それから、色々とありまして、今後、俺の相棒として遣って行く積りで、王様に引き合わせに来ました」

「他人行儀な話しっぷりは、似合わない、いつもの調子で良いよ、そうかあの大組織の総長が、相棒か、一国を相手にしても怖くないな」

「大袈裟な言い方、止めましょう」

「いや、他国に知れたら、そう取るだろうね、栄太の正体を知ったら余計に」

「だから、俺が表に出なくていいように、ロイドに頼むんだから、それに、この事は王様にしか言わないと」

「そうした方が良い、赤星星団をどの国も取り込みたくているからな」

「そうなんだ、じゃあ、止めようかな」

ロイドが

「栄太それはないぞ」

「冗談だよ、俺からお願いしてんだから、其れから王様、グレン、ウィンの腹心みたいになってるけど、今後、俺のブレーンとして動いてもらおうと思って」

グレンを紹介した、グレンは借りてきた猫みたいになっている

「グレンです、よろしくお願いします」

「おっ、グレンまともに挨拶できるんだ」

栄太が茶化す

「うるさいよ、これが限界だ」

「そうだろうな「、それ以上できたら、グレンじゃないよ」

「うるせえ」

「そう、その調子、やっぱりグレンは下品でなきゃあ」

そのやり取りを黙って聞いていた王様が

「栄太はこれから、何をしたい」

「其れを言いにも来たんだ」

「聞こう、大いに興味がある」


栄太は将来の夢の展望をはなした、浮動機の事、通信の事,浮動馬の事、それらを使い展開する構想、王様は熱心に聞いていた、そして

「栄太、縛られるのは嫌だ、と言うので言わなかったが、本当は貴族に取りたて、領地を与えたいと思っていたくらいだ、だがそれは栄太を、縛る事になる、だが我が国を拠点とする事は約束した、だから、クロードの周りの土地の範囲は、可能な限り自治独立都市の範囲として認める、思う存分やってくれ、ウィン栄太の望むことは、全て私に伝えなさい、出来る限り可能になるよう取り計らうから」

話を聞いていると、クロードは栄太の治める街になっている、ウィンもそこで納得するな、クロードの長はお前だろう、だが、これからは、計画を実現していくのみ、王様が太鼓判を押してくれた

「王様、通信網も、交通網もグロージン王国、最優先で始めますが、あくまでも赤星星団が貸し付ける、と言う形態で行きますからね、本当はグロージン王国国営、にしたいけど、そうすると他国に普及しずらい、

最初のお客さとして扱います、大陸中に普及したとき、ロイドと力を合わせ、各国と同盟を結び、同盟の長に王様がなる、同盟が出来れば戦争もなくなる、戦争を仕掛けるような国は、通信も交通も止めてしまう、それが出来るように、全て赤星星団が貸している事が、一番有効なんです」

王様が

「栄太、戦争のない世界、可能性があるな、それにしても、栄太がそんな壮大な考えを持っているとは、思わなかった、私はただ、栄太がすむ国と言うだけで、戦争を仕掛けて着難くなるだろう、その程度の考えしかなかった、栄太に一本取られた、一本何処ではないな、分かった、全面的に協力する、大いにやりなさい」

外が暗くなりだした

「王様、ところで地竜は何処に置くの」

「ああそうだ、その為の場所を用意した、今から良いか」

良いですよ、その為に招待されたのだし」

「では、行こうか」

王様の後を付いて行く、王城の建物を出て、暫く歩くと大きな扉の建物の前に来た

「ここだ、侍従がドアを開ける、周りは観客席、中央に大きな舞台

「ここに地竜を置く、人払いした方が良いな」

俺たちと王様だけになった、部隊の上に異空間に入れてあった地竜を出す

「実際に見ているのに、まだ信じられない、これを一人で倒すなんて、途方もない力だ、その上、あの構想を考える」

なにか考え込んでいる

「栄太」

「何でしょう」

「王位を譲るから、この国の王にならないか」

「何を言ってるんですか、突然、とんでもない事を、冗談でしょう」

「冗談ではない、そうすれば国民は安泰だ、私よりずっと良い王になると思う」

「止めてください、間違ってもなりませんから、村長だっていやだよ、人の上に立つなんて、だいたい王家の血筋とか、誇りとか、平民が簡単になれる者じゃないでしょうが」

「矢張り駄目か」

「何時までも、冗談言ってると、俺はクロードへ帰りますよ」

「分かった、言ってみただけだ、許せ、もう言わない」

王様は結構本気だったようだが、冗談じゃない、有り得ないだろう、そんな事

「現実離れした話は、もういいですから、地竜ですが、オークションの間、腐ったりしないでしょうか」

「勿論、竜なのだから、普通の肉とは違う、だが腐らないと言う事は無いだろう、念の為氷魔法を使えるものを、何人か待機させてある、交代で冷やしているよう言ってある」

「さすがですね」

「私だって、やるときはやるんだよ」

何だか王様の威厳と言うものが、何処かへいってしまっている

「王様、私達だけではなく、兵士たちも居る事だし、いつもの王様に戻ってください」

ウィンにそう言われて

「すまん、興奮してしまって、お腹も空いたろう、食事にしようか」

一度地竜を眺め納得したのか、警備の隊長らしき人に

「後は頼むぞ」

そう、声をかけて歩き出した

「みんな悪いな、俺ばかり話していて」

栄太が小声で言うと、ロイドが

「今回は栄太の招待に、俺たちがついてきているだけだ、気にするな、だいたい、お前なぁ、個人で王様に用事があるとか、王様と為口を聞くとか、普通の人だったら不敬罪で命が危ないよ、普通ありえない、お前は遣る事成す事全てに異常だよ、普通の俺たちが王様に用事なんかがあるわけないよ、ある方がおかしいし、だから満足するまで話していて良いよ」

豪華な部屋に連れて行かれた、中に入ると料理が並べられ、食事の用意が出来ていた、食事まで王様と一緒、此処迄王様独占して良いのかな、って言うか王様仕事しなくて良いの?




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