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栄太の漫遊記  作者: ベン マウント
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村の未来

浮動機のテスト走行は問題なく終わった、浮遊石を使用は秘密保持のため、木枠で封じ込めさらに、コンクリートに似たものを考えだし、周りを固めてしまう、後は大きさは浮遊石を増やすか、減らすかによって自由に制作できる、乗用ばかりではなく、貨物用も便利だ、余り大きいと荷物の、積み下ろしが大変なので、荷馬車より二回りほど大きい浮動機が良さそうだ、

シルビーとリリーを連れて、浮動機にお土産を積み、後ろに二機の浮動機を引いて走っている

今日は村まで様子を見に行くのだ、シルビー達も懐かしい人達に会えるので、ワクワクしている

「わー、早い早い」

景色を見ながらリリーが喜んでいる、シルビーは横でそんなリリーを見て微笑んでいる、なんか幸せななぁ、なんて思いながらぜんぽーを見ている、辺り一面が緑だ、晴れた空、地平線にもう村が見えて来た、歩きだと一日、馬車で半日、浮動機だと一時間ほどでついてしまう、もう少しで到着だ、村と街の距離が一気に短縮されたと言う事だ、浮動機はこの世界に、革命を起こしそうだ、だいじょうぶかな、変わり過ぎじゃないかな、ちょっと心配になる

顔見知りの人が門番でいた

「暫くです、かわりないですか」

見慣れない物が来たので、驚いたのだろう、槍を構えていたが、降りていくと

「は、やぁ、高杉さん、やぁ、変わり無いというか、高杉さんのお陰で、良い方に凄く変わりましたよ」

「そうですか、それは良かった」

「どうぞ、って、「どうぞ、ってこれは何ですか」

浮動機を指さしている

「馬車の代わりみたいなものだ」

「はぁ、馬がいないですよね」

「後で、みんなに説明するよ」

本当に変わっていた、安普請ではあるが、家々が何十と立ち並んでいる

「村長、呼んできます」

「うん、あそこの広場にいるよ」

立派な村が出来上がっていた、うれしくなる、シルビーとリリーも降りて来た

「凄い、立派な村ですね」

「うん、凄い変わりようだ」

ぞろぞろと人が集まってきた、

「その節は本当にありがとうございました」

突然村人全員が、跪いて礼を言いだした、驚いて

「何してるんですか、立ってください」

「私らの感謝の気持ち、如何表したらいいか、本当に、本当に、ありがとうございました」

「もういいですから、大した事はしてないのに、お願いします、普通に」

「分かりました、それでは」

立ち上がって膝の土を払う

「兎に角、こちらえ」

ひと際大きな建物に案内された、集会所だそうだ、シルビーと並んで座る、リリーは俺の膝の上、指定席だ

「おかげさまで、住むのが安全になり、良く眠れるようになったので、体力がついてきて、狩りに、開墾した農地に、力がいれられるようになって、十分に暮らしが出来るようになりました、、全て、高杉様のおかげです、ありがとうございました」

「わかりました、もう十分わかりましたから、それで、お土産です」

「その上土産まで、ありがとうございます」

この上恐縮されたら、話が出来なくなるので

「それと、此処には、風魔法を使える人はいますか」

「はい、え~と」

村長が言い淀んで居ると

「五人くらい、程々に使える者がいますが」

「じゃぁ大丈夫だ、ちょっと、行きましょうか」

浮動機の所に行く

「これは、何と」

土産物を下ろしながら、浮動機の説明をする

「此れ二機置いていきますから、使ってください」

「そんな、貴重なものを二つも」

「そのために、風魔術を使える人を聞いたのです」

「近いうちに、その後人に、これの運転を教える人間を来させるので、寝泊まりできる場所だけ、提供してください」

「ありがとうございます、何から何まで、そこまでして頂いて良いのですか」

「良いんです、此処はクロードの街と一緒に、大きくなって貰いたいのです、将来はクロードと繋がるくらいにね」

「はあー、そんな大きな街に」

「そうですよ、みんなで頑張りましょう」

「私達も、そんな夢をもって良いのでしょうか」

「勿論です、俺も力になれることはしますから」

「ありがとうございす、目の前が明るくなりました」

感激して、村長が涙ぐんでいる、つられて、何人かの村人も目頭を押さえている、生きるのが精いっぱいから、今の生活、その上将来に夢が持てる、嬉しくなるるのはわかるが、両手を合わせて拝まないでほしい、と言うか、この世界にも拝むってあるの

何時に間にかリリーは、村の子供たちと遊んでいる、子供は社交の天才だな

村を案内してくれた、驚いた事に百世帯を超えているそうだ、何かプレゼントはないか、森の奥に山が見える。地価を探ってみる、有った、温泉の湯脈が村の北側にある

「ちょっと一人で、回ってみていいかな」

「どうぞ、好きなだけ自由にしてください、私たちは集会所で、お土産を整理しています」


村はずれに来ると、地下に向けて念ずる、十センチくらいの丸い穴、下に向けて開いていく

「この位かな、探知した距離で止める、穴の周りを一メートルくらいの深さで、幅は二メートル位で、回りを、石のように固めた、排水の溝を近くに小川に流す、暫くすると、ゴボゴボと言う音とともに、湯が沸きだした、手を当ててみる

「五十度くらいかな、これで良し」

集会所に戻る、村長に

「村はずれに温泉を贈るから」

「温泉て何ですか」

「温かい湯の出る場所だ」

村人を連れて温泉に戻る、湯気の立つ場所を見て、みんな目を丸くしている

「使い方は、みんなで考えて」

村長が溜まった湯に手を入れて

「熱いくらいだ、なんという事だ」

「それでは、帰ります」

「えっ、もう帰るのですか」

「また来ます、これからは浮動機を使えば、一日五往復は楽に出来ますからねま」

「そんなに早く」

「ええっ、慣れればもっと早く走れますよ」




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