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第10話 エピローグ ―― side愛奈

 おかしい。

 私はあのお祭りで自分が純血統の人間だと証明して、上流階級のイケメンたちにモテモテになる計画だったのに、なぜか帝国を滅ぼして新たな支配者になろうとしている事になってる。


 どうしよう、意味がわからない。


 イケメン領主様……ジルベールとは一応仲良くなれた? みたいでお近づきのしるしとかで例の杖をくれたりしたけど、なんかジルベールの間にはいつの間にか謎の主従関係ができてて怖いんだけど……。


 お姫様扱いって、それだけ聞くと乙女の夢そのものなんだけど、なんかジルベールは否定してるのにまだ私を殺されたお姫様だと思ってるみたい。

 五十年前とか私、生まれてすらいないんですけど。


 しかもマノンも謎が解けたとか、私も一緒に戦いますとか言い出してるんだけど、なんでそんな乗り気なの……。

 マノンの研究してた魔法って、弱い魔法しか使えない種族でも、専用の魔法道具でそれを補ったり、最初から専用の魔法道具を使う事を目的としたより効率的な魔法? とかを編み出すようなものみたい。


 それで、一部の有力貴族が独占している強力な魔法をそういう工夫で同じような効果の魔法を再現しようとしてて、それも詳しい人が見ると結構びっくりするような成果も出てるんだって。

 話を聞かされても私はよくわからなかったんだけど。


 で、それを聞いたジルベールがなんかびっくりしながらマノンに色々尋ねて、実際にその成果の一部をジルベールに見せることになった。


 マノンが必要な材料をいくつか指示したら、少しして何人かの屋敷の人達がそれを持ってきた。

 それからマノンはよくわからない魔法をいくつか使って用意された材料から即席の魔法道具を作って、それを空に向かって魔法で打ち出して、私がお祭りで上げたような花火を一つ、窓から空に向かって上げた。


 それからマノンが従来の魔法道具とは違って、一回の使い捨てになってしまうけどこの方法なら従来よりも少ない魔力消費で大きな効果が見られるし、数を揃えれば普通に魔法を使うよりも早く連続攻撃ができる。とかなんとか言ってたような気がする。


 正直その辺はよくわからなかったのであんまり憶えてない。

 でも、なんかジルベールとマノンは意気投合したみたいだった。

 ジルベールはマノンの研究に十分な研究費用と設備を出して支援する事を約束して、なんかマノンも超喜んでた。


 二人共妙にノリノリで、私をおいてけぼりにしてドンドン話を進めていく。

 それで、今度マノンの考案した革新的な魔法道具とやらを大量生産するためには是非仲間に加えたい人がいるとかで、挨拶、というか、勧誘? に行く事になった。


 マジでどうしよう……。

 私はただイケメンにモテたいだけなのに!!

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愛娘(ホムンクルス)が天才(天災)過ぎてつらい アンナリーザは今日も元気 ~私の娘は規格外~もよろしくお願いします! 
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