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神殺しの龍拳  作者: キト
7/8

7話

揺れる馬車の中でりんなとゆうかが話している


ゆうかがりんなに聞く


「りんなはどうしてこむぎに過保護なの?」


りんなが少し目を落として言う


「私は昔からそうなの、


危なっかしい子見逃せなくってさ。


誰かが失敗してる所見ると、私も辛くなっちゃうんだ。」





少し間を開けてゆうかが言う


「誘拐の時はありがとうね...私あの時なんにもできなかったから...」


いつもどうりのりんなが言う 


「気にしないでぇ~♡何とかなって良かったよ~♡」


~~~~~~~~~~~~~~~~


馬車が止まるともう既に夕方、大領帝国都市部のパーティー会場の前だった。


人の話し声がノイズのように聞こえる


暗い街の中にある大きな建築物、馬車を照らす建物の光がまぶしい気がする


ゆうかがこむぎの肩を揺らす


「こむぎ起きてー」


こむぎが目を覚ます、私...寝ちゃってたの...


馬車の扉が開くと零華が中を覗き言う


「こ...こむぎ姉さん。起きて...欲しい...」


こむぎ姉さん??!!


こむぎが言う


「お...起きてるよ...」


零華が緊張して一瞬ミクにアイコンタクトを取る


その一瞬見えた目は不安と何かもう一つの複雑な感情であった。


零華が言う


「こ...ぉ...こむぎ姉さんって....呼んでもいいで...すか....?」


こむぎがぱっちり目を開けて目を合わせて言う


「え?いいけど。」


え?!いいの?!


一行はパーティーの会場へと向かう


パーティー会場へ入ると綺麗な服を着たご貴族様や如何にも偉そうな客人が料理を食べたり、お酒を飲んだりしている。


大きな淡い色のシャンデリア


赤と黄色の模様が入った派手なカーペット


ところどころにおいてある机の上にはTHE高級料理と言いたくなるようなおいしそうな料理が並べられていた。


ミク以外のメイドたちがソワソワしていると


とある集団がこっちに向かってくる


「やあこんにちは零華ちゃん。元気にしてたかな?」


ある者はクスクスと笑い、馬鹿してくる気しか見えない


その鮮やかな色のドレスとは反対に


心までは鮮やかではないようだ


零華が言う


「元気でございます。」


零華が頭を下げると、集団のひとりが言う


「オホホ...猫を被る..!!まさにこの子の為に作られた言葉じゃありませんこと??」


集団が笑う


「オッホッホッホッホwwww」


さっきまでのクスクスとは違い、明らかに笑っている。嘲笑している。


「ちょっと言い過ぎですわよ!!w」


零華が言う


「では私が猫に見えますと?


お褒め頂き光栄でございます。」


集団が一瞬静まる




「ホッホッホ...これは1本取られましたわぁぁぁ↑」


「いつの間に口がうまくなったことぉぉ↑」


そう言い笑いながら集団は去ってゆく


こむぎがパーティー会場を見回すと何やらスタッフに紛れている翔が見える


翔が指文字で言う


「ターゲット、黄色、女、奥」


恐らく奥の黄色のドレスを着た女性がプリーナだろう。


りんなが指文字で言う


「任せろ、私、やる」


りんなが言う


「ちょっと私おトイレに...」


まあ私はあんまり向かない任務だしねぇ...


零華が言う


「こ...こむぎ...お姉さん...?」


こむぎが眠そうに言う


「そうか...されましたか...?」


零華がなぜか少し目を逸らす


「い...いや...なんでも...」


~~~~~~~~~~~~~~


プリーナはヒールで廊下をコツコツと叩きながら歩き、トイレに入る




ふと鏡に前で立ち止まり、自分の顔を見つめ、ため息をつく


はぁ...


パーティーは一見すると楽しくおしゃべりするだけのように見えるが


作り笑顔をしながらドロドロとお世辞を垂れ流すコントなのである





いきなり天井から手が伸びて来てプリーナの首を絞める


「うっ...うぐ...が...!??!」


首を絞める手の力はさらに強くなり、プリーナは上に持ち上げられる


逆さまになったりんなの手に吊り上げられ


鼻と鼻が触れ合うほど近い


プリーナの目の前には目の光が無くなったりんなの目がプリーナの視界を支配する


「苦しい...?辛い...?」


プリーナは絶望する


正体不明なピンク髪の死神


トイレの奥行きが無限に広がっていっているような気がした


どんどん目の前が見えなくなっていく


黒い砂が視界を埋めていく





「や...め...て..........」


~~~~~~~~~~~~~~~~


零華が目を泳がせて手のひらと、手のひらを合わせて


くねくねとせわしなく動かしながらながら言う


「わ...わたくし...手をケガしちゃって...フォーク...持てない...なぁ....?///」


こむぎに視線を送る


「....では...私が食べさせましょうか?」


零華が顔を赤くして視線を逸らす


「頼...む...よ...///」


こむぎがフォークを使って赤ワイン煮込みの牛肉を零華の口へ運ぶ


(はぁぁぁ♡)


(こむぎお姉さんからの「あーん」...)


(食べない訳にはいかない...///)


(私あの時...あの時のお姉さんを忘れません...///)


零華は「あぷ...」と音を立てて牛肉の味を堪能する。


(いつもはお腹に来てすぐに食べれなくなる料理なのに...)


(お姉さんからの「あーん♡」であればいくらでも...♡)


そう。この零華という少女はあの誘拐事件の時に完全にこむぎに憧れてしまったのだ。


ミクがたまたまその現場を目撃する


口元を軽くハンカチで隠しながら


(きゃー♡お嬢様本当にやってのけてしまうだなんて...♡)


(流石です!!お嬢様♡)


りんながトイレから戻ってくる


「たっだいまー♡」


こむぎが振り返り言う


「あ、おかえり」


そういうとりんなの手をしきりに触る


「?」というような顔をするりんな


指文字でこむぎが言う


「首、絞める、殺す、珍しい」


指文字でりんなが言う


「長い、時間、トイレ、滞在、困難」


指文字でこむぎが言う


「理解、理解」


零華が2人のやり取りを見る


(こいつなんかやってない!?)


ピンク野郎...!!!


零華がこむぎの服の裾を軽く引っ張る


こむぎが振り向くと


こむぎの目をみながら言う


「お...お姉さん...///ご飯食べたいなぁ...?///」


こむぎが「しょうがねえなぁ」とでもいいそうな顔をする


「あぁ...わかりました...」


こむぎが零華にご飯を食べさせる


零華が満悦し、りんなに渾身のドヤ顔を疲労する


「?」


りんなは不思議な顔をする

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