6話
夕日が師匠の髪を照らす。
師匠が口を開く
「こむぎちゃん。人は...どうして頑張るか、知ってる?」
お互いの髪が揺れる。
「そうかぁ...もう分かってるもんね...」
夕日が眩しくて師匠の顔が見えない。
「私みたいにならない為だよ。君がよく言う、「どうせ私なんて」って言葉。それは自分に生きる価値が無いと思っている人が使う言葉だよ」
「価値を求める人間に。価値なんて貰えない。」
小さな懐中時計を渡す
「これは、私の努力の結晶。生きた証だよ。」
...あれ...?いつの記憶だっけ....?
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チュンチュンと小鳥が鳴いている朝。朝日が昇る頃、1人の少女はメイド室を出る。少し寒い廊下を歩き、館の外へ出る
少女はしばらく歩いていると自販機の前で足を止める
ポケットの中から星柄の財布を出して自販機に100コインを2枚入れる
コインを入れて、炭酸ジュースを買う
ピッ!!
ガタンッ!!
こむぎがつぶやく
「へっへっへ...朝イチなら流石にりんなにもバレないでしょ...」
そう。こむぎは大のジュース好き。
ジュースを飲みすぎてりんなに禁止令を受けていたのだ
近くの植木の葉っぱを擦る音が聞こえる
!?
まさか...り...りりりりりり....
「それいつも飲んでない?」
姿を表したのは翔だった
こむぎが言う
「お願いだかりんなには言わないでぇ~」
「言う意味は特にないし。言うつもりは無いけど...」
よかった~...
翔もジュースを買いながら言う
「今日パーティーでしょ...?私も一応近くにいるから困った時には助けてあげるよ...」
こむぎがジュースを飲み干して言う
「ありがと!!」
そう言うとこむぎは空のジュースの缶をゴミ箱に捨てて館に戻る
メイド室を戻るとまだみんな寝ているようだ
........
やる事ないな...
メイド服に着替え、なんとなく館の周りをうろつく、そうしているとお嬢様の私室の更衣室から何やら声が聞こえる
「チンチンから火吹いてたまるかよ!!」
うん。マジでなんの会話??????
どうやら、零華とミクが零華のパーティーの衣装を選んでいるらしい
尚更さっきの発言の意味が分からない。
こむぎが更衣室を覗く
「おはようございます...」
ミクが返事をする
「おはようございます...!!」
なんか今日のミク顔色良くね?
「衣装を選んでいるのですか?」
白のドレスか、水色のドレスかどっちか迷っているらしい
ミクは水色派、零華は白派みたいだ。
「...........うーん。
どっちでも似合うんじゃないかな...?」
ミクと零華がとんでもない顔でこむぎを見つめる
「興味がないのなら出ていってよ?!?!?!」
部屋から追い出される。
「そんなこと言わなくてもいいじゃん....」
不服そうにダラーっとしながら廊下の壁に腰かけていると
りんなが左の廊下から歩いてくる
「あっはは~♡こむぎちゃんおっはよー♡」
「おはよう...」
「なんか騒がしいじゃん♡どうしたのぉ?」
「零華お嬢様が服を選んでるらしいの...」
りんながにぱっと笑って言う
「私が選んであげるよ♡」
りんなが勢いよく更衣室に入る
「どうしたの~♡」
ミクと零華が言う
「水色と白どっちがいいと思う?」
「うーん....」
「赤!!」
2人の目の色が暗くなる
閉め出される。
「うわあああああん!!あの2人酷いよぉぉ!!」
こむぎが悪い顔をして言う
「ガハハ!!ざまぁねえな!!」
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数時間後ちょうどいい時間になり、馬車にお嬢様が乗り込む
夕方のオレンジ色の空を背景に、これから始まる任務への不安を感じる
そうするといきなり零華がこむぎに話そうとする
「あ...あ...あのさ...///」
こむぎが不思議そうに言う
「ん?どうかされましたか?」
零華が顔を赤くして言う
「あの時...助けてくれて...ありがとう...////」
こむぎが優しく微笑む
「あ...えーと...どういたしまして...」
そうしてこむぎも馬車に乗り込む
こむぎが馬車の中に入るとゆうかが質問する
「お嬢様となんの話してたの?」
こむぎが窓に身を寄せて外の景色を見ながら
「秘密...。」
馬車2つが道を走り、護衛が外で警戒している
こむぎはりんなとゆうかの話し声を聴きながら寝てしまう。




