生贄の花嫁のはずが、九尾の旦那様に溺愛されています　～雨乞い巫女の身代わり婚～

小間使いとしてこき使われてきた孤児の娘・日和（ひより）は、妖の花嫁になりたくないと嫌がる雨乞いの巫女の身代わりとして、残忍と噂の大妖怪の元へと嫁ぐことになった。
嫁ぎ先に到着して早々、日和は冷水を浴びせかけられ、人の花嫁など頭領に相応しくないと妖達から罵られる。
ずぶ濡れで震える日和の姿を見て、侍女に扮していた巫女・弥生（やよい）は胸を撫で下ろし、ほくそ笑んだ。
そこへ、夫となる美しい九尾の白狐・九能（くのう）が現れ、泥にまみれた日和を見て――。

これは、能無しの役立たずと虐げられていた娘がモフモフ九尾の妖狐に嫁ぎ、予想外に溺愛されて幸せになっていく物語です。