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ヒレイスト物語  作者: 瑛
第2章 ”別れ”と
40/176

9-3

乾いた金属音が響く。ディグニがフィロの前に飛び出していた。



「くっ。ディグニさんあなたですか?なぜあなたはそちら側にいるんです?

どうです、こちら側につきませんか?」



「丁重にお断りさせていただき、ますっ。」




カァァン




「残念です。ディグニさんだったら大歓迎でしたのに。」



「買い被りしすぎです。俺はそんなに完璧じゃないですよ。

おそらくフィロ様を失望させます。今までフィロ様にお仕えしたお付きたちのように。



クラフトさん、ペル。ツァール様を安全なところに。」



クラフトとペルはすでにツァールのところに移動していた。



「ヒール」



「わかっている‼ツァール様ご無事ですか⁉」



するとツァールはクラフトの首元を掴んで力を振り絞って叫んだ。



「ク、ラ、フ、ト、何を、している。早く、町に向かえ。国民を守るんだ。それが傭兵の仕事だ‼」



「いや、しかし・・・」



「いいから、いけ‼命令だ‼私の決断を疑うのか・・・」



クラフトの顔は歪んでいた。そして何か決意したようだった。



「承知しました。」



クラフトは立ち上がって町へと向かっていく。



「頼んだぞ。ディグニ、ペル。」



「はい。」



「ええ、汚れ仕事は俺に任せてください。」



クラフトは僕の横を通り過ぎる時、

「かっこよかったぞ。シェーン様は任せた。」

と囁いていった。そのあと、大声で叫んだ。



「おい、そこに突っ立ってないで腕に自信のあるものは一緒に戦うぞ。絶対に国を守るんだ。」


そういって町に向かっていった。その後ろには大勢の人が着いて行く。

男性女性関係なく。クラフトの言葉に鼓舞された者たちが。



シェーンの方を見ると震えが大きくなっていた。

手に力が入り、僕はシェーンの一歩前に立つ。




「さすがですね。全然隙を見せてくれませんね。」



「どうも、ありがとうございます。フィロ様こそ力をつけましたね。」



二人は会話しながら戦闘を続けていた。



「完璧な存在が欲しいなら、ペルなんてどうです。」




「いいですね。でも、絶対に断るでしょう。ご主人様に御執心のようですし。

それにエルフなのがいけません。人間だったらよかったんですが。残念ながら、排除対象です。」



「なぜそこまで他種族を嫌うんですか?」



フィロは歪んだ表情でいった。



「だって、ムカつくじゃないですか。

私よりできない者が、私の持っていないものを持っているのですよ。

排除したいと思うじゃないですか。あなたもそう思うでしょう?」



どうしてそこまで歪んでしまったんだろう。

本当にシェーンたちの兄弟なのかと感じるほどのものの何かを感じた。




「それだけの理由で⁉私はそうは思いませんが、ね。」





カァァァン


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