かわいい寝言
あれから数日後、ついに花音とのお別れの日がやってきた。
「やっとけっこーん‼︎」
「ゴール‼︎」
「「おめでとー‼︎」」
花音と、喜びあった。
「長いようで、短かったなぁ」
「ねぇー。でも楽しかった」
「こちらこそ。」
「もう…終わり?継続は…しないの?」
…
「うん…しない。」
「そっかー。残念だけど仕方ないね。楽しかったよ、湊。ありがとね!」
「こちらこそ、ありがとう。じゃ、また学校で」
「はーい。おやすみー」
通話を切った。
(終わったぞー。ついにゲットだぜ)
と、すぐさま紗夜に連絡した。
紗夜から、ありがとうってきていた。
これで任務完了だ。
はい、実は…花音とはゲーム仲間だったんです。
ゲームのなかでは、カップルだったってだけなんですね。
そもそも、オレはこのゲームのとあるアイテムがゲットできたら、それでよかったから、ゲームをしていた未玖とカップルになったのに、未玖がいきなりべつのパートナーをみつけて、ポイされましてね…
なら、花音もそのゲームやってるよって凪が言ってくれたんですよねぇ。
これで、実紗の誕プレ準備バッチリです!
かわいい実紗のために、頑張りましたとも。
で…
実紗は、やっぱり大喜びしてくれました‼︎
そして、喜んではしゃいで、また爆睡しました。
なので、あとは…ほんとの本命に交際を申し込む予定なんですが…
ってか、何度も告白していますが…
成功いたしません。
なので、いま一度チャレンジいたします。
「なぁ、紗夜…好きって十回言って」
「好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き」
「オレのこと」
「普通」
…
「いや、そこは好きだろ」
「そんなのには、ひっかかりませーん」
…
「くそー…あ、紗夜ってシャインマスカット好きだよね。」
「うん」
「じゃあ、湊風味シャインマスカットなら好き?」
…
「意味がわからないし、そんなのキモい」
と、言われてしまった。
ですよねー…
いつも、こんな感じだからダメなんだと思うんだよね。
ここは、真面目に…
「好きなんだ」
って、きちんと真っ直ぐに告白した。
「しゅき…みしゃもぶろうしゅき…」
実紗がかわいい寝言を言った。
ふふふと顔を見合わせ、笑い合ったあと、紗夜が真面目な顔になって、オレに聞いた。
「湊…それは、またいつもの冗談なんだよね?」
って。
…
「ううん、わりといつもガチ。好きなのは、ほんと。あんなゲームしてたから、信じてもらえないかもだけど。」
「それは…あのゲームは、実紗のためってこと、知ってるし…ゲームのアイテムのためだけに、わざわざ女子と…あんなゲームするなんて、ほんとは…湊すごいなって…実紗のために、そこまでしてくれて優しいなって、正直思ってる。そんな湊がわたしもほんとは…好き」
「みしゃもむしゃむしゃ…」
ふふ
告白の途中に、笑わせてくる実紗は、可愛すぎる。
「実紗、かわいいな。」
「うん」
「そのねーちゃんは、もっとかわいい」
「え?」
「紗夜、大好きです」
「わたしも湊が大好き」
「じゃあ、いまからリアルイチャイチャしてもいい?」
「え、どんな?心の準備してないよ…」
「そんなの準備しなくてよくない?」
「するよ…」
「わかった。じゃあ、六秒待つよ」
「はやっ」
「早くしないとゲームオーバーするかも」
「ゲームじゃないし。」
「たしかに。これは、リアルタイムだな。てか、六秒過ぎた。」
「じゃあ、ゲームオーバーだね。」
「そんなこと、させない」
「湊が言ったんじゃん…」
「それは…そう。でも、いいの」
オレが、紗夜にキスをしようとしたら…実紗とめっちゃ目があった。
「あ、実紗…お、おはよー」
「ふたり、なにしてたのぉ?」
「えっ、な、なにもしてないよ〜…。」
「うん、そうだよ。な、なにもしてないよなぁ」
「うん」
「しょうか。なんにも……なんにも…」
実紗が、話の途中で寝落ちした。
「あ、実紗…寝たな」
「ほんとだ」
「紗夜、実紗の寝顔の真似して」
「え、こう?」
紗夜が、実紗の寝顔と格好を真似した。
ヤバ…
かわいすぎ‼︎
手を上にあげるところとか、ヤバ…
これは…耐えられません‼︎
チュ♡
「えっ、いきなりするんだ⁉︎」
「うん。かわいすぎて、いきなり好きが、大発動して誤作動した」
「なにそれ…」
「知らない。まぁ、でもとにかく好きってこと」
「そっか。わたしも好き」
チュ〜♡
実紗が起きるまで、イチャイチャしましたとさ♡
おしまい♡




