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95.練習はバッチリ? 発表会会場へ出発!!

「ねぇ、ミルくん」


『なぁに、アルフ』


「ぼく、だいじょぶかなぁ」


『大丈夫だよ! だってアルフ完璧だったもん! ヒットベアーやキックモンキーよりも、カッコよくできてたよ!!』


「えへへ、そかなぁ」


『そうだよ! アルフは完璧!! ねぇねぇ、僕はどうかな?』


「えとえと、ミルくんもきれいなあしピッ! まっすぐっで、とってもきれい!」


『へへ、そうかなぁ』


「ぼくはときどき、あしまっすぐじゃないけど、ミルくんはいつもまっすぐ!!」


『うん! 足のまっすぐは誰にも負けないよ!!』


「みんな、いっしょにできるかなぁ?」


『大丈夫だと思うよ。ミー君の昨日の連絡だと、みんなできたって言ってたし。みんなアルフと一緒に足ピッができるの、楽しみにしてるって言ってたみたいだから』


「そか!!」


『でも、大人のみんなに見せる前に、僕達だけで練習した方が良いかも。みんなで一緒に、綺麗に並んで進めるように練習』


「うん、れんしゅう!!」


 僕とミル君は、今玄関で荷馬車を待ってます。ブルーノおじいちゃんが迎えに来てくれるんだよ。今日はね、この前の足ピッ! の発表会があるの。


 初めて足ピッの練習をした日、ちーちゃんと、赤ちゃんヒットベアーとキックモンキーは、足ピッができたでしょう? その後、何匹かできた子達が居たんだけど。僕や他にもできなかった子がいっぱいいて。


 でも帰る時間になっちゃったから、僕も他の達も、お家に帰ってから練習しよう。それで別の日にまた集まって、足ピッの発表会をしようって決まったんだ。


 発表会の場所は、ヒットベアーさん達とキックモンキーさん達の柵の中。だって、1番大きなヒットベアーさんとキックモンキーさんに見てもらわなくちゃ。2匹の面白い格好だもんね。


 発表するのは、子ヒットベアー達とキックモンキー達。それからお兄ちゃんモルーとちーちゃんと、僕とミル君だよ。

 そして僕達の発表を見てくれるのは、もちろんヒットベアーさん達とキックモンキーさん達。それからパパとママとブルーノおじいちゃんでしょう。後はグーちゃんとグリちゃんと、コケコおじさん! 


 他のこの前一緒にいた、ライアンおじさんとオルドールおじさん、トロイとアイラは、お仕事だから見に来れないんだ。ちょっと残念。でもでも、お仕事はとっても大切だもんね。今度別の日に見てもらうんだ。


 それから練習は、足ピッだけじゃなくて、歩く練習もしました。腰をフリフリ、右足の前に左足。左足の前に右足。それでクネクネ歩くやつ。足ピッばっかり練習してて、誰もまだ練習してなかったから、それも練習ねって決めたの。


 初めてクネクネ歩きをした時は、僕もミル君も、ヨロヨロして転んじゃったんだ。足ピッみたいに、とっても難しかったの。だからこれも頑張って練習しました。だって僕達だけできないのは、ダメダメだもん。

 

 足ピッとクネクネ歩き。クネクネ歩きの方が、先にできるようにまりました。お家の廊下、端っこから端っこまで、ずっと止まらずに転ばないで、何回も行ったり来たりできるようになったんだ。


 そして足ピッは、一昨日できるようになりました。急にできるようになったの。僕、初めてできた時、とってもビックリして、ドキドキして、すぐにミル君を呼びました。でも、ミル君は何も言ってくれなくて。


 僕は足を動かさないまま、僕の前で練習していたミル君を見ました。そうしたらミル君がじっと横を見ていて。僕もミル君が見ている方を見たら、ミル君の足がピッ!! って伸びていたんだ。


 あのね僕とミル君は同じ時に、足ピッができるようになったんだよ。僕もミル君もまたまたビックリ。2人で何回も嬉しいジャンプしちゃいました。


 それから僕達は、ガッツポーズと足ピッ、一緒に練習をして。ガッツポーズと足ピッが一緒にできるようになったら、次は歩くのも一緒に練習して。昨日、全部一緒にできるようになったの。今日の発表会までにできるようになって良かったぁ。


 後、昨日は確認もしました。他のみんなが出来てなかったら、他の日に発表会をしようって、ミル君とお話ししたんだ。だって、みんな揃ってなくちゃダメダメだもん。それでお友達のミー君が、みんなに聞きに行ってくれて。

 そうしたらみんな、出来るようになったって。だから予定通り、今日発表会をする事になりました。

 

「どうして、良い洋服を着ているんだ?」


「今日の発表会のための洋服ですって。こっちのバックには、みんなの蝶ネクタイとリボンが入っているのよ。好きな方を付けてもらって、みんなで発表ですって」


「ずいぶん本格的にするんだな!?」


「もう、昨日みんなの分を作ってって言われた時には困ったわよ。でも何とか間に合って良かったわ。本人達は大切な発表会ですものね」


「ただの求愛こう……」


「あなた?」


「い、いや、何でもない。そうだな。アルフ達にとっては、大切な発表会だもんな」


 パパ、どうしたのかな? なんかちょっと慌ててる? それに何て言おうとしたのかな?


 少ししてブルーノおじいちゃんが、玄関前に到着しました。


「旦那様、奥様、アルフ坊ちゃま。それからミル。おはようございます」


「おはよ、ございます!!」


『おはよ! ブルーノおじいちゃん!!』


「ブルーノおはよう」


「おはよう。今日は悪いな、こんな事に呼んじゃって」


「いえいえ、今日は午後は向こうでの仕事もありますので」


「あのねぇ、ぼくもミルくんも、バッチリなの!!」


『うんうん、バッチリなんだよ!!』


「ほほ、そうなのですね。楽しみにしていますよ」


 急いで馬車に乗ります。ヒットベアーさん達とキックモンキーさん達の所へ行く前に、グーちゃん達の所と、コケコおじさんの所、お兄ちゃんモルーとちーちゃんの小屋に行って、みんなで一緒に行くんだ。


 それに発表会の前に、みんなと練習しなくちゃいけないし。だから急がなくちゃ。


「しゅっぱつ!!」


『しゅっぱ~つ!!』


 今日の発表会、頑張るよ!!

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