94.色々な事実(グーちゃん視点)
アルフ達、小さな者達が、ボスのヒットベアーとキックモンキーの、あのふざけた格好を何故か気に入り、練習し始めて5日目の深夜。我はアルフが起きないよう、最新の注意を払いながら。今回の関係者に声をかけた。深夜を回っていたため、もう今日という事になるが。
今日、アルフ達の発表会があるため、そのこちについて皆と話をするためだ。もちろん発表会とは、あのふざけた格好の発表会だ。
まず、あの1番大きなヒットベアーとキックモンキーは、それぞれの群れのリーダーなのだが。何故あの2匹が、あのふざけた格好をしたり、変な歩き方をしたのか。
それは久しぶりのアルフとのふれあいだったのと、ミルが家族になったというのを聞いたからだった。
そにため自分達もアルフに気に入られ、まずは名前を付けてもらい、あわよくば家族にしてもらおうと考え。アルフに自分の魅力を伝えるには、どうしたら良いのか。それを考えた結果が、あのふざけた腰振り歩きと、変な格好の数々だった。
が、何も本当にふざけているわけではなく、同じ種族ではない我々や他の者達にとってはおかしな動きだが。ヒットベアー達とキックモンキー達には大切な動きなのだ。
2匹のボスがアルフ達に見せたものは、相手に自分のナイスボディーを見てもらい。いかに自分が強く美しいかを相手に伝え、自分に夢中になってもらうためのもので。
その素晴らしい行動に、心奪われた者達は、2匹の1番になるために勝負をし。勝ち残った者が、ボスと子孫を残す事ができるという。群れにとっては、本当に大切な儀式のような物なのだ。
そこであの腰振り歩きだが。あれの意味は、いかに自分が綺麗に歩く事ができ、それを崩さずに長く歩けるかを見せ。まずはその美しい歩きで、相手の注目を集める。
そしてアルフ達が気に入ってしまった、あのふざけた格好の数々だが。あれはいかに自分が美しく力強い格好ができるかを見せていて。それで完全に相手の心奪い、相手を自分のものにする。という物だったのだ。
今回、若いヒットベアー達とキックモンキー達が騒いでいたのは、奴らがボス2匹の歩きを姿を見て、完全に舞い上がり、アルフのことなど忘れて舞い上がっていたからで。
歳が上の者達が騒いでいなかったのは、見慣れていたために、少しの行動くらいでは、なんとも思わなくてなっていたからだった。
若い者達には、ボス達のあの姿は、最高の姿だっただろう。アルフの事がなければ、すぐにでも若い者達の、ボスをめぐる戦いが始まっていたはずだ。それは前日までに、年上の者達が、かなり注意したおかげで起こらなかったが。
そしてこの、相手を虜にする行動で。あのボス2匹は、アルフの心も奪おうとし。それ関係で揉め事が起きたのが、前の日からあの大騒ぎだった。
もちろん我やコケコの経験上、奴らのこの行動が、人間には完全にとは言えないが、魅了される動きではない事は分かっていた。
が、しかし今言った通り絶対ではないし。また、逆の事が起こることもあるため。逆のこととは、アルフがあの腰振り歩きのような、気持ち悪い格好を見て、あのふざけた格好を見て、具合が悪くなるといけないと。だから我らは全力でアルフのことを見守っていたのだが。
まさか具合が悪くなるどころか、面白いと言いだすとは。魅了されずに、そのまま家族になるなんて言い出さなくて良かったが。あの動きの何がそんなに面白かったのか。ずっと笑いが止まらなかったアルフと子供達。あげく子供達皆が、あの変な格好を練習し始めて。
ちなみに、子ヒットベアー達やキックモンキー達が魅了されずに、何故面白いと言ったのか。それはただ単にまだ幼く、その行動がどんな意味をしているのか、分からなかっただけだ。それにまだ繁殖という感覚もないからな。
だから子ヒットベアー達もキックモンキー達も、アルフ達同様、面白いという感覚になったのだろう。
そうして始まってしまった、アルフ達の変な格好の練習。それは帰るまで続き。結局その日のうちに、一部の子供達を抜き、できなかったため。次回までに自分達で練習をして、今日また奴らの小屋に集まり、その格好を披露する。ということで決まっていたのだ。
『おい! 馬鹿2匹、起きているな?』
『そんな強めに言わなくても起きてるわよ』
『本当よぉ、起きてるわよぉ』
『ふんっ。良いか!! 明日は絶対に暴れるんじゃないぞ!! それと今回はお前達の罰だからな。アルフに対するアピールは禁止、も忘れていないだろうな?』
『もう、本当に大丈夫よ』
『分かっているわよぉ』
ふん、どうだか。まぁ、何かが起これば、我が止めれば良いだけの事。
実はあの日、アルフ達が帰る時、我らも共に帰ったのだが。帰る前に、アフル達があまりにも楽しくニコニコしていたのを、魅了させられたと勘違いしてた2匹に。魅了されていないぞ、と一応伝えておいた。
そしてその日の夜。我の他に、歳をとっているヒットベアー達とキックモンキー達が、アルフ達の状態について、ボス2匹に伝えたため。八つ当たりするなとは言ってあったようだが、結局は八つ当たりをされ。それは皆を巻き込む大騒動になったのだ。
小屋や柵は壊され、怪我魔獣で溢れ返り、アフル達の父達を巻き込み。それはもう、かなりの騒ぎだった。もちろん1番の罪は、アフルの眠りを妨げたことだが。
こういう事があり、明日のアルフ達の発表会で、もしも暴れるような事があれば。当分の間アルフに合わせないなと決め、2匹のボスはそれを受け入れたのだ。
『良いか! 本当に理解しているだろうな! あまりにも酷い場合は、ここから出て行ってもらう事になるぞ!!』
『だから、分かっているわよ!! これ以上何かしてアルフと離れるのは困るもの』
『そうよぉ。静かに見ていて、アルフ達が成功したら、しっかりと成功を誉めるわよぉ』
はぁ、本当に分かっているのか? アフル達も、何もあの変な格好を気に入らなくても良かっただろうに。だが、今言ったところでどうにもならない。
明日は前回の関係していたメンバーが、全員集まる事になっている。何事もなく、アルフ達の発表が終われば良いが。




