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[書籍化]もふつよ魔獣さん達といっぱい遊んで事件解決!! 〜ぼくのお家は魔獣園!!〜  作者: ありぽん


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93.色々練習、最初に足ピッができたのは?

『次はガッツポーズの練習にする? ガッツポーズもガッツポーズだけなら、もうみんなできてると思うんだよね』


『そうだね。じゃあ今の順番でやってみようよ』


『それでみんなできてたら、最後の練習、足ピッだね』


『そうだね。やっぱりそれが1番難しいもんね。よし、じゃあガッツポーズをやっちゃおう。あっ! でもしっかりと力強くだよ。ただのガッツポーズはダメ』


『うん! しっかりとガッツポーズ!』


 しゃがんだ時みたいに、ミル君から順番にガッツポーズをしていきます。みんなガッツポーズも完璧だったよ。力強くしっかりとしたガッツポーズ。1番大きなヒットベアーさんもキックモンキーさんも、全部の格好が力強いもんね。


 僕とちーちゃんと、赤ちゃん達も、しっかりとガッツポーズする事ができました。角度もバッチリだって。みんな上手にできてニコニコです。


 そしてガッツポーズが終わったら、いよいよ足ピッの練習だよ。足ピッはまだ誰もできていないから、頑張らなくちゃ。まずは立ったまま、片足をピッと斜めに出します。うん、これはできるよね。


 これをしゃがみながらやるには、どうしたら良いんだろう? 僕はすぐにしゃがみます。みんなもしゃがんで練習開始。立ったままのピッはできたから。でもガッツポーズはやらないよ。足ピッができたら、全部合わせてやるんだもんね。


「あしピッ!! ……おとととと」


 う~ん、残念。最初は尻餅。でもでもまだ練習始めたばっかりだもんね。僕頑張るよ。


『ととととと』


『わたたたたた』


『おちょちょちょ』


『ひょにょお~』


 みんな尻餅ついたり、後ろにおととととって進んじゃったり。横に行っちゃったり、ころんって後ろにでんぐり返ししちゃったり。やっぱり足ピッ、難しい。


『ねぇ、モルーさ』


『なぁに? ミル君?』


『体押さえててくれないかな? それでやってみて出来れば、こんな感じなんだって分かって、1匹で出来るようになるかもしれないからさ』


『良いよ。後ろから押さえれば良い?』


『うん、背中押さえててくれる?』


『分かった!』


 ミル君とお兄ちゃんモルーが一緒に練習を始めて、みんなでそれを見る事にしました。もしそれでミル君が足ピッを出来たら、みんな同じ練習をした方が良いって。


『やるよ! しっかりと背中を押さえてて!』


『うん!!』


『せーの、ピッ!!』


「おおおっ!!」


『出来たよ!!』


『凄い凄い!!』


『おにいちゃ、しゅごい!!』


 お兄ちゃんモルーにお手伝いそてもらってるけど、ミル君が1番最初に、足ピッ!! ができました。綺麗なしっかりの足ピッ! だよ。ミル君がそっと足を元に戻して立ち上がります。


『そっか、出来るとこんな感じなんだ。うん、何となく分かったかも。それに……。うん、やっぱりみんな、これやった方が良いかも。どんな感じか分かるから、これ良いよ』


『じゃあ、みんな組になってやってみる?』


『うん! そうしよう!』


 みんな2人組になったり、3人組になったり。ちーちゃん達赤ちゃんは、ミル君とお兄ちゃんモルーがやってくれるよ。僕は、僕と同じ背くらいの、子ヒットベアーとキックモンキーが、一緒に押さえてくれるって。


『いい、やるよ!』


「うん!!」


『せーの!』


『次は僕ね。いい?』


「うん!!」


『せーのっせ!!』


 僕と組の子2匹は、僕ともう1匹が押さえてあげたら、すぐに足ピッができました。


『う~ん。分かったような、分かんないような』


『そうだねぇ。でも、足ピッ! の時の、止まった時の事は分かったね。止まるまでに倒れちゃうかもだけど』


『うん、そうだね。じゃあ次はアルフの番!』


『僕達しっかり押さえてるからね』


「うん! ありがと!!」


 僕はすぐにしゃがみます。それで2匹がしっかり後ろから押さえてくれて。


「いいですかぁ?」


『いつでも良いよ!』


『頑張って!!』


「うん! がんばる!! せーの!!」


 僕は思いきり、片方の足をピッ!! って横に出しました。と、おととととって、横に倒れちゃったんだ。最初は失敗でした。でも失敗してるのは僕だけじゃないもんね。


 僕と一緒にやってる2匹は1回で出来たし、ミル君達も1回で出来たけど。他にも1回で出来なくて、2回目や3回目で出来た子達もいっぱい。だから僕も諦めないで、何回もやるんだ!


「も1かい、いいですかぁ?」


『うん!』


『アルフ、頑張って!!』


「せーのっ!! ふんっ!!」


 おとととと、今度は前に行っちゃいました。次!! 次はできるかも! 2匹にお願いして、僕はもう1回やってみます。


「せーの、フンッ!!」


『『……』』


「……できましたっ!!」


『アルフ、綺麗に出来たよ!!』


『ぜんぜんよろけてないよ!!』


 僕が立ち上がった後、2匹が拍手してくれました。それからもう最初の練習が終わったみんなも拍手してくれたよ。


 押さえてもらってるけど、初めての足ピッ!! 1人でやった時は、踵はこうで、向きはこうでって、みんなでお話し合いです。僕は1人でやったと時よりも、足が伸びてたかも。それから、足の先っぽが、真っ直ぐにお空の方を向いてたかも。それからそれから……。


 お話し合いが終わったら、またみんなで練習を始めます。それでね少しして、3匹の子が、足ピッ!! が出来たんだよ。最初にできたのは……。ちーちゃんと赤ちゃんヒットベアーとキックモンキーでした!!


 最初にちーちゃんができたって叫んで、その後すぐに、赤ちゃんヒットベアーとキックモンキーもできたって叫んで。僕達はすぐに3匹の周りに集まりました。

 それで3匹を見たら、しゃがんだまま小さな足をピッ! と伸ばして、そのままの格好で止まっていたんだ。


「わわわ!! ちーちゃんすごい!! みんなすごい!!」


『わー、凄いねぇ!!』


『ちーちゃん凄いよ!!』


『2匹とも凄いな!!』


 僕達みんなでちーちゃん達に拍手です。ちーちゃん達はとってもニコニコ。それでねせっかくできて、このままの格好でいたかったけど。でも立ち上がらなくちゃって、みんなで立ち上がって。

 それからもう1回やってみたら、またまたすぐにできたんだよ。それでその後、またやってみたら、それも完璧にできたんだ。


『3匹とも、もう完璧だよ! 僕も負けてられない、頑張らなくちゃ!!』


『僕達お兄ちゃんだもん、負けられない!!』


「ぼくも、おにいちゃん! がんばる!!」


 早くできるようにならなくちゃ!!

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