92.先に遊んでお片付け、その後は練習
それからも練習しようとした僕達。でもグーちゃんに、もう泥で遊ばなくて良いのか? って言われて。せっかくグーちゃんとグリちゃんに作ってもらった、気持ちの良い泥。せっかく作ってもらったんだもん。泥のお団子だけで終わりはダメ。
だから先に泥で遊んでから、本当はおやつ前まで遊ぼうと思っていたけど、少し早く泥で遊ぶのは終わり。それで泥のお片付けと、遊んだ道具をお片付けして。その後おやつを食べてから。本当はお片付けだった時間に、面白い格好の練習をする事にしました。
僕達はすぐに泥に戻って、泥を投げたり、バシャバシャしたり。それから泳いだり、またまた泥のお団子を作ったり。いろんな事をして遊んだよ。
僕達が遊んでいる間、グーちゃんとグリちゃん、それからコケコおじさんは、ずっと変な顔で、1番大きなヒットベアーさんとキックモンキーさんを見ていて。時々さっきのミル君みたいに、目を細めてじとって見る時もありました。
あとはねぇ、時々グーちゃんとグリちゃんが、翼をバサッ!! って広げるから。2匹が見えなくなっちゃう時もあって。みんなでグーちゃん達に、邪魔しないでって言ったんだ。せっかく面白いのに、どうしても隠すの? って。
それでも見せてくれない時があったんだ。もう、何で隠すんだろうね。グーちゃん達ばっかり面白いのをみるのは、ダメダメだんだから。
それでも1番大きなヒットベアーさんとキックモンキーさんの、面白い歩き方と、面白い格好を見ながら、泥で遊んだ僕達。面白いがいっぱいで、とっても楽しかったです。
そしていっぱい遊んだ僕達はお約束。ちゃんとお片付けもするよ。お片付けの時は、誰もお邪魔しちゃダメってママが言ったから。1番大きなヒットベアーさんとキックモンキーさんの面白いのは、少しの間お休み。
泥はグーちゃんとグリちゃんが綺麗に乾かして、地面も元の地面に戻してくれました。最後のサラサラの砂もちゃんと巻いたよ。乾かしてる泥のお団子はそのまま。
僕とみんなは、遊んだ道具を、ママが魔法で出してくれた水で、綺麗に泥を洗い流した後。風魔法で完璧に乾かして、ちょっと大きな木のバケツと、僕の道具入れの、木のバケツにしまって。
そこまでみんなでお片付けをしたら、終わりだけど。でも本当に終わる前に、もう1回掃除が終わっているかを確認。ゴミが落ちていたり、道具が残ってたら、ここに住んでみんなが嫌な気持ちになるもんね。
「みんなぁ、そっちごみおちてますかぁ?」
『ないよぉ!』
「スコップとか、ちいさないれものとか、のこってませんかぁ?」
『こっちにはないよぉ!』
「なんにものこってないですかぁ?」
『『『ないよぉ!!』』』
『ないでしゅ!』
『きれいでしゅ!』
『きりぇいな、じめんでしゅ!』
「じゃあじゃあ、おそうじ、おわり!! おやつ!!」
『『『わあぁぁぁっ!!』』』
みんなが柵の真ん中に走って行って集まります。僕も一緒。おやつは凍らせてある果物でした。しゃくしゃく、キーンッ!! 甘々~!! って。とっても冷たくて、とっても甘くて、とっても美味しんだよ。シャーペットみたいなの。
いっぱい遊んで、いっぱい汗をかいて、アツアツの僕達。冷たいおやつでひえひえって、とっれも気持ち良かったよ。
そしておやつが終わったら、面白い格好の練習始め!! まずはしゃがんで、その後は片方の足をピンと伸ばしたり、引っ込めたり。手は両方の手でガッツポーズ! ……う~ん、やっぱり足のピンッて伸ばすのは難しい。
「じょうずにできない」
『うん、できないねぇ』
『ちーちゃんがんばりゅ!』
『あたちも!』
『あきりゃめない!』
『あっ、ねぇねぇ、最初から全部練習しようとするからいけないのかも。1つずつ練習したらどうかな? しゃがむのはしゃがむの、ガッツポーズはガッツポーズ。足ピンッ! は足ピンッだけ。1つずつ練習してできるようになったら、全部を合わせてやってみる。無理に全部練習するからできないんじゃない?』
おうミル君が言いました。だから僕達は1つずつ練習する事にしたんだよ。まずはしゃがむのを、綺麗にしゃがめるように練習。
「ふんっ!」
『『『ふんっ!』』』
「ほっ!」
『『『ほっ!』』』
「みんな、しゃがむの、どですかぁ?」
『う~ん、大丈夫?』
『綺麗にできてるかな?』
『代表してミル君見て? ミル君のは僕が見るから』
『良いよ。じゃあ僕からね。ふんっ!! ……どうかな?』
『バッチリ!!』
『完璧だよ!!』
『姿勢も良いね!』
『そう? まぁ、僕はジャンプするのに思いきりしゃがむからね。しゃがむのは得意だよ!』
ミル君が立ち上がって、腰に手をつけてフンッてして、ニコって笑ったよ。
次はお兄ちゃんモルーの番。お兄ちゃんモルーもフンッ!! って、しっかりとしゃがみました。
『どう? 僕もできてる?』
『うん! できてるできてる』
『バッチリじゃん!』
『おにいちゃ! かっこい!!』
『えへへ、そうかな。ちーちゃんありがとう!』
お兄ちゃんモルーも、とってもニコニコ。2匹共バッチリのしゃがみでした。
それからも順番にしゃがんでいった僕達。みんなとっても上手なんだぁ。僕だけダメだったらどうしよう。僕ね、ちょっとドキドキしてきちゃったよ。
そしてみんなが終わって、最後は僕とちーちゃんと、赤ちゃんヒットベアーとキックモンキーだけになりました。それで最後は4人で並んで、一緒にしゃがむことにしたの。僕がせーのって言ったら、みんなでしゃがむ。それでバッチリなら、しゃがむ練習は終わりだよ。
「みんな、いいですかぁ?」
『『『うん!!』』』
「いきます!! せーの!! ふんっ!!」
『『『ふんっ!!』』』
4人で一緒にふんっ!! どうかな、どうかな? ちゃんとできてる?
『うん! アルフもみんなもできてるよ。しゃがむのはバッチリ!!』
『ちーちゃん、とっても上手だよ!!』
『2匹もとっても上手だぞ!!』
『バッチリだ!!』
4人ともバッチリだって。良かったぁ。立ち上がって、みんなでやったねって。ちーちゃんは小さいから、僕や赤ちゃん2匹の手に、ちーちゃんから手を叩いてもらって。僕と赤ちゃん2匹は、パシッ! ってハイタッチ。
『よし! 次の練習だよ!!』




