85.地面を平に、1番大きい2匹の変な動き
「ペタペタペッタン!」
『タタタタタタタッ、たぁっ!!』
「ペッタンペッタン」
『ペタタタタタタタ!』
「ペタペッタン、ペタペッタン!」
『ぺちゃぺっちゃん、ぺちゃぺっちゃん……。おにいちゃ、ちゅかれちゃ』
『うんとね、お兄ちゃん今頑張ってるから、親分コケコにおんぶしてもらって』
『何故我が!』
『おやぶんしゃん、おねがいちます』
よちよちちーちゃんがコケコおじさんの方へ歩いて行って、シュシュシュって翼を登って、コケコおじさんの背中にペタ~って乗ったよ。
僕達は今、みんなで地面を平にしています。穴が空いちゃっている所には、新しい土を入れて平らにして。ちょっと盛り上がっちゃっている所は、土を削って平らにするの。僕とミル君と、お兄ちゃんモルーとちーちゃんは、穴に土を入れて平らにする係だよ。
土を削るのは難しいんだって。削り過ぎちゃうと、今度は埋めないといけないし。盛り上がっている土は硬いんだって。みんなが踏むからどんどん固くなっちゃうみたい。
穴の開いている場所を見つけると、カゴ車で運んできた土をみんなで穴に入れて。その後僕はスコップで、ペタペタ土を叩いて平らに。
ミル君は何回も足で土を叩いてから、最後に大きくジャンプして、バシッ!! って叩いて、完璧に土を固めてるよ。さっきは僕の背の3倍くらい高く飛んでいました。
お兄ちゃんモルーとちーちゃんは、小さいお手々で凄い速さで、ペチペチペチって土を叩いて、土を固くしていきます。今日はいい調子って、お兄ちゃんモルーが言っていました。
えっとオルドールおじさんは、とっても早く動くから、手が見えなくて。みんなはオルドールおじさんの見えない動きが大好き。
だからみんな、オルドールおじさんみたいになりたくて、練習しているでしょう? それでお兄ちゃんモルーは前よりも少しだけ早く、手を動かせるようになったんだ。モルー達の中で1番早いみたい。
ちーちゃんは、赤ちゃんヒットベアーや赤ちゃんキックモンキーよりも大きいけど。まだまだ赤ちゃんだから、あんまりまだ上手く動かなくて。ちーちゃんが叩いた後の土は柔らか。だからちーちゃんの後は、お兄ちゃんモルーが固くしてくれてるんだ。
でもでもちーちゃんも頑張って練習しているから、歩くのは早くなったって。今まではみんなで一緒に歩いていると、時々遅れちゃったけど、今はぜんぜん遅れなくなって。小屋の端っこから端っこまでも、とっても早く移動できるようになったの。だからとっても嬉しいって。
今度ね、競争するお約束したんだ。僕、ちーちゃんに負けないように頑張る!!
「はぁ、オルドール人気のことをは報告を受けていたが、それの弊害が出てきたな。ただでさえこの前の事があって心配なのに、みんなが早く走り始めて、また迷子にでもなったら困るぞ」
「本人達は喜んでいるんだから良いじゃない。私達が気をつければ良いわ。でもそうね。競争の日は、人をいつもの2倍に増やした方が良いわね」
「ペタペタペッタン!」
『タタタタタタタッ、たぁっ!!』
『ペタタタタタタタ!』
『ぺちゃぺちゃぺっちゃん』
『おい、ちー。声だけ出してもしょうがないだろう。それよりも我の背中から降りて、アルフの頭にでも乗せてもらえ』
『みんなおちごと。おやぶんはみんなを、みちぇるだけでしょ』
『『見てるだけ』ではない! 我はお前とお前の兄を見張っているんだ! ここは広いからな。お前達はまたどこかへ歩いて行って、迷子になりかねん。だから見張っているんだ。決して《《見ているだけ》》ではない!』
『みちぇるだけ』
『……はぁ』
最初はパンチの練習やキックの練習をしていた、ヒットベアーさん達とキックモンキーさん達。でもゴミのお片付けの途中から、一緒にお片付けしてくれて。今も一緒に地面を直してくれています。
だからいつもよりも、とってもとっても早く、地面が綺麗になっているってパパが言ってました。休憩は終わって、あんまり時間がたっていないけど、もうほとんど終わっちゃったんだ。
『あら、これ良いわねぇ。本番前の練習にちょうど良いわ。ここの土をこうして埋めて、手はこの角度が良いかしら』
『本当にちょうど良いわぁ。足の動きはこうかしらぁ』
『おい、普通にできないのか!』
『何よ、本番前の最後の調節よ!! しっかり平にしているんだから良いじゃない』
『お前も、普通に出来ないのか!』
『綺麗に出来てるにだから良いでしょう。見てみなさいよぉ』
僕はチラッと、1番大きなヒットベアーさんとキックモンキーさんの方を見ました。あれぇ? 何で2匹は、みんなんと違う格好で、地面を綺麗にしているの?
「ねぇ、ミルくん、みて。へんなかっこ」
「え? なにあれ? 何であんな格好してるの?」
あのね僕達も、他のヒットベアーさん達も、みんな両方の手で土を叩いて綺麗にしているのに。1番大きなヒットベアーさんは、片方の手で地面をバシィッ!! バシィッ!! って叩いて、地面を綺麗にしているんだ。
それで使っていない手は、頭の後ろに押さえて肘を上げたり下ろしたり。時々首も動かして、なんか変なの。
それから1番大きなキックモンキーさんは、他のキックモンキーさん達やミル君と同じで、足でバシューッ!! バシューッ!! って地面を平にしているんだけど。
でもその後は、片方の足しか動かさないで、もう片方の足を前に出したり、後ろに引っ込めたり。時々足をピンと伸ばして、やっぱり変なんだ。
『……何あれ?』
『あの格好した方が、綺麗になるのかな?』
『そんなはずないよ。何であんな格好してるんだろう?まぁ、良いや。グリちゃんが見てるから変な事はしないはずだよ。僕達も終わらせちゃお!』
「うん!!」
2匹の変な格好を見た後も、頑張った僕達。
「ペタペタペッタン! おわった!!」
『こっちも!!』
『ここも終わったよ!』
僕達が直した地面、全部綺麗な平にできました。ちゃんとママに見てもらったよ。そうしたらよくできましたの飴を、ご飯の後にくれるって。僕達みんなニコニコです。
僕達が最後だったけど、みんなで平にしたから早く終わって、いつもよりも早いお昼ご飯だって。ご飯の後はサラサラ砂を撒いて、もんなのご飯をご飯入れに入れたら、みんなと遊べるよ。最後まで頑張ろう!!




