83.いっぱいのゴミとちーちゃんの足1本と同じゴミ?
「このゴミ、はこんでください!!」
『わぁ、ゴミのお山。凄いねぇ。僕ゴミのお山は初めて見たよ』
『ちーちゃも、はじめちぇ』
『何だ、このゴミの山は』
『しかもまだまだ、ゴミがあるだと。一体こいつらはどんな生活をしているんだ』
お兄ちゃんモルーとちーちゃんは、ゴミのお山を見てビックリ。グーちゃんとグリちゃん、コケコおじさんは、怒りながらジロジロ、ヒットベアーさん達とキックモンキーさん達を見ています。
大きな大きなゴミのお山。一生懸命運んだけど、まだまだ半分以上残ってて。それもまだゴミ拾いは終わっていなくて。これからまだまだゴミが出るんだよ。
『あまりにもゴミが多すぎる!! 確かに我らも体が大きく、それなりにゴミは出る。そして他の大きな魔獣達もな。だが、ここまで酷いものは見た事がない!!』
『お前達、普段、どうのように生活しているんだ!!』
『しょれなり?』
『まぁまぁ、いっぱいゴミが出るって事だよ。大きな魔獣達は僕達みたいに小さな魔獣よりも、ゴミが多いのは当たり前でしょう? だってご飯の量は違うし、寝る場所に使う藁の量も違うし、トイレだってそう』
『ちーちゃのゴミは、あしいっぽん』
『足1本?』
『この前お掃除に来てもらう前、小屋を綺麗にしてて、ちーちゃんトイレ片付けれたら、ちちゃんが何でか分からないけど、藁で自分のうんち並べてて。その並べたうんちが、足1本分の長さになったんだ。だからちーちゃんのゴミは足1本』
『……何でそんなことしてるの?』
『1れりゅに、きれいにならべてみまちた!!』
『……おいグリ!! 我はこの者達に話しがある。先にアルフ達の手伝いをしていてくれ。どうにもアルフ達の子供達の話しを聞いていると、気が逸れる』
『分かった』
何でグーちゃん達、ゴミが多くて怒るのかな? だって今グーちゃんは、大きい魔獣だからゴミはいっぱいって言ったでしょう? だからヒットベアーさん達やキックモンキーさん達もゴミが多いのに。
グーちゃんとコケコおじさんは柵の方へ行っちゃったけど、僕達はゴミ運び開始!! グリちゃんがまとめて何個もゴミを持ってくれて、一気にゴミのお山が半分になっちゃいました。僕もミル君達も拍手です。
僕達はグリちゃんみたいにいっぱい持てないから、僕は転んじゃうといけないから2つ。ミル君は1つ。お兄ちゃんモルーとちーちゃんは2匹で1つを運びます。
でも、モルーお兄ちゃん達は迷子になっちゃうかもしれないから、僕のズボンに紐を結んだんだ。
えっと、ズボンにちょっと長い紐を結んで、その紐をお兄ちゃんモルーが咥えて。お兄ちゃんモルーのしっぽをちーちゃんが咥えます。それで2匹の背中にゴミの袋を乗っけて運んでくれたの。2匹が潰れないように、藁のゴミが入っている袋をを運んでもらったんだ。
そしてゴミを荷馬車の所へ持って行って戻って来たら、僕はあと2つだけになっていました。グリちゃんが戻って来て、2つ残して全部持って行ってくれたんだ。だからこの2つのゴミを運んだら、隣のキックモンキーさん達のゴミを運ぶことにしました。
それでまた、パパがお掃除して、ゴミの袋が溜まったら、また戻ってこようって。パパがね、あと1回はゴミのお山ができるって言ったんだ。
「みんな、いいですかぁ?」
『『『は~い!!』』』
カゴ車に1つ、もう1つをみんなで運びます。お兄ちゃんモルーが紐を咥えたのと、ちーちゃんがお兄ちゃんモルーのしっぽを咥えたか、ミル君に確認してもらって、ゆっくりゆっくりに場所へ向かいます。
『……あれでは時間がかかるな』
『だから我々が居るんだ。はぁ、それよりもお前達、これから我らが話すことをよく聞くんだぞ。もうすでにミルから聞いているようだが』
『まったく、ただ掃除をしてもらおうなどと。次回までにしっかりと掃除のことを頭に叩き込んでおけ』
なんか向こうから、グーちゃんとコケコおじさんの、ちょっとイライラしている声が聞こえました。なんて言ってるかは分からなかったけど。
『グリちゃんおじしゃん、おこっちぇるねぇ』
『こら、しっぽ離しちゃダメだよ!』
ちーちゃんがお話しして、お兄ちゃんモルーのしっぽを離しちゃったみたい。すぐにミル君が注意してくれたよ。
『ごめんしゃい!!』
『慌てないで、ゆっくりね。……また迷子になられて、アルフが危険にさらされたら困るよ』
紐とおしっぽで大丈夫なはずだけど、もしかしたら迷子になっちゃうかもしれないから、ママが後ろからついて来てくれてるの。でもミル君もしっかり見ててくれてるんだ。ちーちゃんがまた迷子になって、泣いちゃったらダメダメだもんね。
「ゴミ、もってきました!!」
「ありがとうございます。それにしても今日はゴミが多いですね」
「昨日の揉め事のゴミも一緒だからよ」
「なるほど。まったく、ようやく直した小屋を」
「きっと、少しの間は静かになるんじゃないかしら。グーちゃん達が話しをすると言っていたから」
「そうなのですね。魔獣のことは魔獣が、という所でしょうか」
トロイにゴミを渡したら、キックモンキーさんの小屋の方へ行きます。
「つぎ! キックモンキーさんのところいきます!!」
キックモンキーさんの所にもゴミのお山が。でも僕達が歩き始めた時、グリちゃんが今までみたいに、一気にゴミを運んで行きました。
「ぼく、まけない!!」
『僕だって!!』
『僕も!!』
『ちーちゃ、はなれない!!』
『そうだ! 僕も紐を離さない!!』
『……ゴミのことはどこにいったのさ』
それからも僕達は、何回もゴミを運びました。それで時々グーちゃんとコケコおじさんの怒る声が聞こえて。それから1番大きなヒットベアーさんとキックモンキーさんが、みんなに怒られてしょんぼりになって。
でもね、その後。1番大きな2匹はとっても元気に。それから少しのヒットベアーさん達とキックモンキーさん達も、変な? 元気になって。グーちゃんとコケコおじさん、他の魔獣さん達は、なんか、すんっ、って感じになったんだ。




