表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
[書籍化]もふつよ魔獣さん達といっぱい遊んで事件解決!! 〜ぼくのお家は魔獣園!!〜  作者: ありぽん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

113/118

105.なかなか始まらない話し合い

「私、いつも言っているわよね。身だしなみには気をつけてって」


「あ、ああ。だが、今回は仕方ないだろう。馬車の中で爆睡しちまったんだ」


「だから? 降りる時に髪の毛を元に戻してから、降りることはできるでしょう?」


「いや、待たせちゃ悪いだろう。それに俺は鏡を持ってきていなかったからな」


「お坊っちゃま、それに関しては私が持ってきていると、お話ししたはずですが?」


「おい、お坊っちゃまって言うなって言ってるだろう!」


「そんな事は、今はどうでも良いのよ! それよりバンジー。それは本当なの? バートランドに、鏡を持ってきたと伝えたのね?」


「はい。それだけではございません。他にも身だしなみに関する物は、全て持ってきていますので、すぐに整える事ができます、とお伝えしたのですが。私からカバンを受け取る前に、大丈夫大丈夫と言って、馬車から降りてしまわれたのです」


「へぇ、そうなの。じゃあ、あなたが言った、鏡を持ってきていないって言うのは、言い訳にはならないわね」


「い、いや、ほら、その前にも言ったろ。待たせちゃ悪いってな。すぐに報告したい事もあったし」


「それもね。今まで、あなたは何回、約束の時間に遅れてきたかしら? しかも遅れてきておいて、急ぎもしないで、ゆっくりゆっくり、私達の所へ来たわよね。あげくわりぃ、遅れっちまったと言いながら、大きな声で笑うだけで。心のこもった謝罪はなかったわよね? そんなあなたが、待たせちゃ悪い? はっ、今更よねぇ」


「あぁ、まぁ、それは。俺も成長したってことでだな」


「良い大人が、これに関して、成長ですって!! そんなことは子供の頃に終わらせておくものよ!! あなたのおかげで、アルフとミルが変な事に興味を持ってしまったじゃない!! 寝癖よ、寝癖!! それがカッコいい? 教えてください、じゃないわよ!!」


 アルフ達と別れて客室へ移動した俺達。バートランド達との話し合いは、ほとんどが終わっていたが。他の仕事をしていて、遅れてきたシャーナのために、もう1度簡単に話しをし、これからの事に関して、お茶を飲みながら話し合おうと、客室へやってきたんだが。


 話し合いを始める前に、いや、お茶が運ばれてくる前に、バートランドの寝癖と、それに興味を持ってしまったアルフとミルの事で。アルフ達の前では、怒らなかったが、実はとても怒っていたシャーナが、バートランドにを怒り始めてしまった。


 いや、俺も、最初の話し合いをしながら。シャーナが来る前に、話し合いをしながらでも構わないから、寝癖を直してしまえと言ったんだが。面倒だから、後で水で直せば良いと直さずに。結局アルフ達に目撃され、アルフ達が興味を持ってしまった。


「大体、あなたは昔からそうよね! 大事な式の時にも。ちょっとしたパーティーの時にも、学校でも。毎回身だしなみに付いて注意されていたのに、なかなか直さないで。そのせいで一緒にいた私達まで笑われたのよ!! それが今だに直っていなくて、そんなあなたの影響がアルフ達にまで!!」


「いや、これくらい良いじゃないか。それこそただの寝癖だしな。サッと水を付けて直せんだから。大体アルフくらいの歳なら、こういうのみんな面白がるなんて、普通だろう」


「それでそのまま大きくなって、あなたみたいな大人になったらどうするのよ!!」


「良いじゃねぇか。仕事はきちんとしてるんだし」


「その仕事も何度サボって、私に押し付けたと思っているの!!」


「ぐっ……」


 バシッ!! と、再びシャーナが、バートランドの腹を殴った。うめき声をあげてしゃがむバートランド。はぁ、この2人は、昔から何も変わっていないな。喧嘩する理由も同じだし。


 バートランドはやる時はきちんとやる男だが、普段はかなりだらしなくて、いつもシャーナに怒られていて。

 シャーナはシャーナで、バートランドを怒るのは、理由が理由だから別に良いんだが、やりすぎて家や物を破壊し、その事で俺達まで、周りに謝る羽目に。


 それが今も続いていると思うと、シャーナも成長していないんじゃ? まぁ、そんな事を言えば、今度は俺が標的になるから言わないが。


「いい!! 今度そんな格好で来て、アルフとミルに見られたら、こんなものじゃ済ませないわよ!!」


「ぐっ……。なんだよ。お前だって、昔と変わってないじゃないか。すぐに暴力に訴えてくるところなんてそのままだ」


「何ですって!!」


 あ~あ~、俺が言わないでいた事を。なんで余計な事を言うんだよ。これじゃあ、なかなか話し合いが進まないじゃないか。

 

 俺はシャーナとバートランドの間の入ろうと、1歩を踏み出そうとした。が、その時だった。部屋の中が一気に寒くなり。置いてあった家具や、絨毯や壁がこおりはじめて、俺はその場にピシッと立った。


 揉めていたシャーナとバートランドも、話すのをやめ、その場で動かなくなる。


「ふむ。私から言わせていただきますと、シャーナ様もエドガー様も、坊っちゃまも。まだまだ子供のようで。これは久しぶりに昔のように、今回の本題とは別に、話し合いが必要でしょうか」


「あ~、うん。俺は大丈夫だ。な、シャーナ」


「そ、そうね。大丈夫よバンジー。」


「ああ、大丈夫だ。2人とも、すぐに話し合いを始めよう。なっ」


 コンコン、その時、ドアをノックして、アレンがお茶の用意をして、部屋の中へ入ってきた。


「これはこれは、久しぶりの光景ですね。何かありましたかな?」


「なに、昔から変わられていないようなので、あの頃のように話し合いが必要かと思ったのですが。坊っちゃま方には、必要なと言われまして。これから本題に入ろうかと」


「ああ、なるほど。では旦那様、奥様、バートランド様もお座りに。時間を無駄にしてはいけませんからね。もし必要であれば、私もバンジーと共に、先に本題とは別に話し合いを……」


「い、いや、大丈夫だ! おい、2人とも、すぐに始めるぞ」


「え、ええ!」


「わ、分かった」


 急いでソファーに座る俺達。


「じゃあ、この間現れた、変異種の魔獣の話しと。不可解な魔獣達の行進について、話しを始める」


「ふっ、これも変わっていないじゃないか。いや、逃げるのは上手くなったか? 何かあれば、自分達を1番よく知っている存在に、きちんと理解するまで、こんこんと説教されるってな」


「トラビス! 始めるぞ!」


「はいはい」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ