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ベッカという人物

その一瞬は貴族たちのガラス越しからは何も見えなかった。

魔王がベッカの前に立っていたからだ。

もちろん 魔王の少女の外見は先ほどと変わっていない。変わっているとすれば、

魔王の息が荒々しいことだけだった。

「かはっ、 .......貴様.....何を我に入れた。 ....」

息を絶え絶えにしながらも魔王がそう言うと ベッカはニヤリ と口元を歪め放つ。

「これは対魔王殺戮弾(バーサーデストロイ)というものだ。 殺戮弾(デストロイ) とはあるが、これは魔王を倒す代物ではない。 そんなものがあればもう魔王などこの世界にはいない。」

そう言うとタバコを吸い 煙を吐いた。

対魔王殺戮弾(これ)魔王(おまえたち)を弱める能力を持つ。つまり弱体化させると言っても過言ではない。これを受ければ魔王(おまえたち)がどれほど強くても 俺を殺すことはおろか 俺に抵抗することさえ出来ないんだよ。」

そう言うとベッカは目の前で立つこともままならない魔王にタバコの煙を吐いた。

「だが......それも.....時間の問題だ。」

そう言った直後 ベッカが懐にあったピストルで魔王の額を撃ち抜いた。

勿論 貴族たちからは見えないし、ピストルの音も聞こえない。

ただ魔王が倒れるのを疑問に感じるだけだった。

そんな混乱状態の貴族たちにベッカは内心で大笑いする。

今目の前で死にかけている魔王を見ることができたことを光栄に思え。 と

そして聞こえないガラス越しに貴族たちに言う。

「安心して下さい 皆さん!! 魔王様は今 具合が悪くこの場に参上した。と先ほど聞き、今は少し体の力を抜いてらっしゃるのです。 この裁判の続きは明日のこの時刻にまた再び行いたいと思います。 今日はこれで裁判はいちじ中断です!!」

そんな事をスピーカーに流し一安心するベッカ。

そしてそんな悪事を働くベッカを怪しい目で見るものが 裁判場にはいた。


貴族たちは町の連中と違い ベッカの素性を知らない。 単純にベッカは立派な町長だ。という肩書きだけで見ている者しかいない。

なのでベッカはそれを利用し この裁判場を作り 税金を作り 自分の懐を温めた。

なのでベッカはこの素顔と裁判場の機械について 決して貴族たちにはバラされてはいけない。 そんな中 ベッカは今まで生活してきた。が、


「よし、その魔王(ゴミ)を俺の部屋に運べ。」

「「はっ!!」」

その指示を受けた部下二人が魔王に近付く、と

「そういえばベッカ様。 この魔王はどうするつもりで?」

そう一人の部下が言った。

「おい、仕事中だぞ!!」

「いや、構わん。」

そう言うとベッカはその部下に言った。

「お前はあの(バーサーデストロイ)は知っているな?」

「はい!!魔王を弱体化させるのですよね!!」

「ああ、そうだ。だが、惜しいな。」

「え?」

その言葉に部下は素で疑問を返す。

「あれは、弱体化させる。だが、それと同時にその魔王の脳内の記憶をネジ潰すことができる。」

「それってつまり..........」

その部下の途切れた言葉にベッカは不敵に笑う。

「そう、操れんのさ。 あの魔王を!!」

そう言うと聞こえないだろう貴族たちに目を向けてベッカは言う

「魔王を操る。つまり この世界のトップに立つも当然だ。 するとどうなる!?」

「人々は.......恐る。」

「そうだ、そしてその内に庶民どころか貴族たちにも助けを請われる。 そして多額の税金を叩きつけ 懐をさらに温める。そして俺は金持ちになる!!」

そう言うと部下は拍手をいつの間にやら送っていた。

「流石です!!ベッカ様!!」

その言葉にベッカは胸を逸らす。そして貴族たちに目を向けた............

時だった。

なにやら貴族たちが上を向いている。 その方向は例の機械の方向だ。

........? 一体なにを.......

と思った時だった。

「くくく。」

薄気味悪い笑い声がする。

「クフフフ」

それは甲高くなる。

「クハハハハハハハ!!!」

そう叫ぶように笑うのは 先ほどの話を聞きにベッカに話を訪ねた部下だった。

「どうした?」

「おい、お前!!どうしたんだ!?」

その言葉にその部下 男はそのサングラスと服を宙へと飛ばした。

そこには、

刺繍の入った布製の服に 長いズボン 黒髪の青年だった。

「!?」

その姿に目を疑うもう一人の部下。それもそうだろう。 元のその人間と違いのだから、

「お、お前は誰だ!!!」

その言葉に青年は笑う。

「クハハハハハハハ 俺か? 俺の名前はシンジ。」

そして

「ただの」

その言葉と共に ドンドン と壁を叩く音が聞こえる。

そちらを向くと 貴族がなにやら怒っている。 それは何故か? そう考える前に青年は口を開く、

「偽の町長を地獄に落とす 旅人だ。」

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