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なんか来た。

うん 分かるよ。 皆。

皆が言いたい事はよく分かる。 何故こんな街中に盗賊(かれら)がいるのか。

何故盗賊(かれら)がこんな金品さえ持ってなさそうな俺達を選んだのか。

何故盗賊(かれら)がこんな豪勢な服装なのか。

まだ疑問は尽きないだろうが。ちょっと待って欲しい。

何故って? そりゃあ。



俺もこの状況に追いついてないからだ。



_____________________________________________________________________________


「ギヒャヒャヒャ。 とっとと渡せよ。」

「な、何を......ですか?」

陣内が引き腰で盗賊に聞いた。

どうせ 金目の物だ!! とでも言うのだろう。

そんなことを考えて頭を抱えると。

「その服を。」

「服かよ!!!!」

盗賊の言葉に思わず突っ込んでしまった。

突っ込まれた盗賊は襲った者から突っ込まれた事に衝撃を受けたらしく

隅っこで体育座りすると、仲間に慰められていた。

「な、なんで服なんて.........」

陣内がリーダーらしき盗賊に一応聞く 今度は一応聞き耳を立てておく。

「なんだぁ?オレ達 盗賊にそんな事を聞くかぁ〜?」

盗賊はそう薄気味悪く笑うと顔を陣内に近付けて威嚇した。

うわっ そう言い 俺の後ろに隠れる陣内。

さっきまで魔王に土下座させる!! とか言っていたあの勇姿は一体何処へ...........

そんな事を思っていると。

「お、お前達なんて、 先輩が倒すんですから!!」

.......え?

「はぁ? こいつがか?」

え? ちょっと? この展開 ってまさか?

「そうです!!先輩!! あんな奴ら ぶっ飛ばして下さい!!」

えぇ.................ウソン。

「ほぅ そこまで言うなら..........お前ら あいつを()っちまえ!!」

ですよねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!

そう心の中で叫んでも 誰も助けてはくれなかった。

..........少なくとも人は。



「よくもさっきは突っ込みやがったなぁぁぁぁ!!!!」

先ほどの状況から立ち直った盗賊が俺に襲いかかってきた。 剣を振り上げて。

ここで俺は思った。 反則じゃね? と。

何故って こちらの装備を考えて欲しい。

先程の店から貰った布の服

リュックのようなバッグ。 これだけなのに対し 相手は見る限りではに剣や刀 鞭などの所持している。

つまり今 俺はサンドバッグ状態に限りなく近かった。

さらに盗賊の数はリーダーを含め 5人 明らかに詰んでいる。

..........とまぁ 普通ならそうなのだが.........

その盗賊の攻撃は 自分に当たった。 が

「ぐわーー..........って 痛く........ない?」

ぐわーと言っていた事に少し辱めを受けながら俺はそう言った。

「へ!?」

その言葉にその場にいる俺以外の者はそんな言葉を言い 唖然としていた。

陣内はというと 俺が死んだと思って気絶してしまった。

そりゃあそうだ。 俺だって理解が追いついてない。

ただ 気になるのは 俺の視界の上にある言葉が浮かんでいた。

【絶対障壁】

そんな言葉が青い光を放ち 浮かんでいたが 少しすると消えた。

俺はゲームなどは昔の物くらいしかした事が無いのだが。 その中に先程のような技の名前があった。確か。

【絶対防御】.......だったか?だが そんな言葉と先程の言葉が同じような効果の物なのかはわからない。が。

技のような物がこの世界にもある......のか? それに誰が.......俺に?

そんな疑問が脳裏に浮かぶ。

その俺に気付かず盗賊のリーダーは顔を険しくすると叫んだ。

「何してる!! あいつをさっさと殺せ!!」

いつの間に服を取ることから殺す事に変わったんだろう。そう思ったがそれを気にせず。

その声で4人の盗賊は俺に襲いかかってきた。が。



「はぁ。 しんどいのぉ。」

「「「「!?!?」」」」

そんな声が街に響く。と。

その場の空気が一変した。

まるで冷凍庫のように冷たい感覚で さらに灼熱の炎のように汗をかきそうで痺れるようなプレッシャー。

そんな圧力をまとった少女が俺と盗賊の間に立っていた。

「!?お、お前!!誰だ!?」

「おい?嬢ちゃん早くそこをどきな。 じゃないと その後ろの男といっしょに殺してやるよ。」

分からないのか 分かっているのか、少女の前に立っていた盗賊はそのプレッシャーの中で剣を少女に突きつけた。

「おい!! 危ねぇから離れろ!!」

俺がそう叫ぶが、少女は動かない。

「おい!!」

聞いていないのか? そう思い声を張り上げてそう言った。

すると少女は手のひらを盗賊にかざした。

その無駄のない動きに盗賊は後ずさりする。

少女は はぁ とため息をつくと 俺の方を振り向くと その顔を見せた。

青色の綺麗な瞳に 異様に白い肌 ツインテールの金髪は長く滑らかで 蝶の形をした漆黒の飾りをつけていた。

その顔に息を飲んだ俺に少女は言った。

「......馬鹿?」

その声はまるでピアノの音色のようだった。

「へ?」

思わず出た言葉を隠しきれなかった俺はそう言い 口を開けてその光景を見た。

突如 盗賊たちだけが『燃え始めた』のだ。

勿論 ここまで 火に関係する事は何1つしていない。

それどころか 盗賊には攻撃さえしていないのだ。

なのに、

何故燃えている?

その疑問を隠せずにはいられなかった。

「..........獄火炎術」

そう 少女は言った。

「獄....火炎....術?」

俺は疑問を少女に言った。すると少女は口を開いた。

「火炎術の上位互換 発動するだけで燃えたものを焼き尽くすか、術師が止めさせるまで止まらない。 炎獄の炎だ。が。エクストラスキル 【大魔法導師(ウィザードキング)】を持つ我にとっては ただの戯れに過ぎぬ。」

その少女はそこまで言うと 俺に向き 俺の目を見て言った。

「お前。 我の部下にならんか?」

その年寄りが使う言葉で少女は俺に言った。

え?

思わずまた出そうな言葉を抑える。

部下? どういう事だ? 俺は何もしていないぞ?

そう考えるが、少女はそれを読み通したかのように言った。

「おぉ すまぬ。 自己紹介を忘れていた。 あまりの事に急いで来てしまったからな。 うっかりしとった。」

少女はそう言うと そこにあった噴水を見つめた。

すると噴水はすぐに蒸発し ドロドロに溶け 玉座とそこへの階段のような場所が出来た。

少女はその高熱の階段をいともたやすく上がるとその玉座に座ると 不敵な笑いを浮かべ 言った。



「我は第6大魔王の一人にして 究極の魔法導師(ウィザード)




「ヴェノム・ドレイクザード=フィル じゃ。」

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