闇を纏う世界3
「どういうことだ?」
「これは第一王子が闇落ちする。バッドエンドになる可能性があるストーリーで、サクラ王女である私の土魔法で人が幸せになる植物を育てる。そのためにはユウキ様に近づく必要があるの。」
「1人で行くのか?俺も一緒に行くからな。」
「危ないめにはもう合わせたくないの。ここで待っていて、絶対にみんなを助ける!」
手に拳を握り、張り切ってる姿に俺は何も言えない。でも、このまま何もしないのは違う。
「四季ユウキさんの後ろに出る道を案内してくれないか?」
「はい!任せてくださいっす!」
嬉しそうに笑う四季について行く。
ゆき氏は、キョトンとしたまま何がなんだかわかっていないようだ。
「サクラ王女!俺についてきてください。ナミキさん、キサラギさんはこの場にいてください。アオイはどうする?」
アオイは待ってと言っても来るだろうし、来いとは言えない状況。
選んでもらうしかない。
「もちろん。ついて行く。」
「おう。絶対にはぐれるなよ。」
ナミキさんはキサラギさんを背負ったまま、キサラギさんが持たせていた懐中電灯を投げて渡してくれた。
「くれぐれも、気をつけていくだぞ。」
「はい!」
暗闇の中、懐中電灯を頼りに四季について行く。路地裏を通ったり、行列に沿って行ったりとにかく長い距離を走った。
この行列は人口全員だ。
行ってもいっても、終わりが見えない。
「四季、あとどれ位かかる?」
「このスピードで行ったら30分から1時間くらいでどうにか着くっす。」
「了解。俺はもうそろそろこの速さで走るのは無理そうだ。サクラ王女、四季は見えますよね。俺はサクラ王女を守りたかった。けど、無理そうです。すみません。俺はここで……」
自分で案内するって言ったのに、それすら果たせず体力のなさ、体の弱さがにくい。
「おい、アイラ。俺の背中に乗れ。」
俺より年下の子の背中に乗るのは……少し抵抗があるな。
申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
でも、そんなこと言ってられねぇ。
ゆき氏を守る!
「ごめんな、アオイ。ありがとう」
アオイに甘えて、背中に乗る。
さっきまで走っていたから体温が高く、少し汗ばんでいる。
「役に立ちたいんだよ。それに、めっちゃ軽いし、細いぞ。もっと食え。」
色んなことを言いながらもしっかり俺をおぶってくれる。
「サクラ王女、そろそろみたいですね。」
先程の列とは違い、身を左右に揺らして前を見ている。
路地裏を通り、前には人影が見える。
「そこにいる!」
「サクラ王女、あそこに立っているのがユウキさんです!」




