闇を纏う世界4
「よし!ありがとアイラ。ここからは私が……アイラ達はここで、……見守ってて!」
「おう!」
「アイラ、ここにいればいいのか?」
「ああ、サクラ王女を見守ってるんだ。」
「わかった。」
「土魔法。」
ユウキさんに近づきながらポソッとつぶやく。
その瞬間、暗闇の中に何個もキラキラと輝く光が出現する。
金色に輝いていたものはやがて桃色に色を変えた。
「あ、あれって……桜?」
桃色の花びらが闇を光に変えていく。
その光を見た人々の目に光がもどり始める。
「えっ、俺。」
「なんだこの行列。」
「私何してたっけ?」
みんな意識が戻ってきた。だが、それを拒むようにユウキさんがサクラ王女をキッと睨むと闇の力が強くサクラを上から闇色に変える。
それと共に、人々の瞳から光がまたロウソクの日が消えるようにふっと消えた。
「サクラ王女ならできます。」
気持ちが折れてしまったサクラ王女が国民を見て、膝から崩れる。
魔力も相当使ってしまったのだろう。
俺の呼び掛けにも反応を示さない。
「アオイ、サクラ王女に近づいてくれないか。」
アオイは俺の言葉を聞き、1歩1歩。サクラ王女に近づく。
「サクラ王女…………ゆき氏、ゆき氏!俺がいるから。俺の力も使って」
俺は手をまっすぐ伸ばす。
座り込んでいるゆき氏の肩に届いた。
「ゆき氏、一緒に戦おう。もう、ストーリー通りじゃないんだ。」
「……みーちゃん、ダメなの。これは私がやらないといけない。」
「なんで?」
「この後、捕まるの。」
「なんで……俺知らない。全部、ストーリーを知らない。苦しんでるゆき氏も闇にのまれてるユウキさんも助けたいんだ。」
「わかった。ちゃんと話すよ。」
「ここで闇魔法を暴れさせたユウキさんをとめるために土魔法を大規模使った罪で2人とも捕まるの。」
「ユウキさんは何かわけがあると思うし、サクラ王女も止めようとしてるだけでも、世間的にはそうなっちゃうのか。王女を捕まえていいのか。」
「世間には知らされてないの。捕まるとは言ってもユウキさんは私のお城の地下に閉じ込められて、私は部屋から出させてくれなくなるの。」
「じゃあ、今。もう、ゆき氏力使ったから。でもそれじゃあなんでこの状況が変わらないの。」
「それが分からないの。」
俺たちの会話を不思議そうに思ってるのかアオイは俺とゆき氏を交互に見る。
「アイラ。なんの話だ?」
「……もしかして、ゆき氏。ここにアオイがいるから?」
「確かに、ゲームには登場しないキャラクターだし、この場にいなかった。何か関係してるのかも。」
「でも、アオイについて過去しか知らない。」




