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魔物狩り始めました  作者: 焼飯学生
魔物襲来編
10/28

09話 魔物狩りVS炎龍─2

早くケリを付けるためにも、俺は素早く炎龍の背後に回り、大鎌で斬りかかった。

魔法の連発で残りの魔力は少ない…早めにケリを付けないと危ない。

だから、馬鹿正直に炎龍と正面からやり合うのではなく、後ろから炎龍の心臓か脳を狙うことにした。

炎龍の心臓は、位置が分かりずらい上に背中の硬い鱗で守られているため、一発で心臓を切り裂ける保証はない。

それなら狙う場所は脳しかない。

脳なら何処にあるか分かりやすいし、背後からも斬りやすい。

炎龍が反撃してくる前に、俺は炎龍の脳があるだろう頭部を狙って大鎌で切り裂こうとした次の瞬間、見えている景色が代わり、俺は炎龍から数km離れた地面に叩きつけられた。


「なに…がっ…」


何が起こったか、理解できないまま吐血しながら大鎌を支えにして立ち上がった。

今ので身体中で内出血などが起きたが、自己再生によりすぐさま回復していく。

身体が自己再生していく中、俺は炎龍の上空に魔方陣を出現させた。


「……魔水彗星(アクアコメット)!!」


魔方陣から巨大な水の球が出てきて、隕石の如く炎龍へと向かって行く。

水魔爆撃(ウォーターストライク)の上位である魔水彗星(アクアコメット)は、魔水光線(アクアレイ)より遥かに強力だが、膨大な魔力と時間が掛かるためとある大戦以降使われていない魔法だ。

炎龍と戦い始めた時から、保険としてコツコツと構築してきた切り札とも言える魔法だ。


ドォーン!!


炎龍に魔水彗星(アクアコメット)が直撃し、爆発音と共に爆風が発生する。

土煙が立ち込める中、俺は炎龍の感知で探した。

回復したとはいえ、流石の炎龍でも耐えきれないはず…

嫌な予感を感じながら、感知で無傷の炎龍の姿を捉えた。

まさかと思い、炎龍に手を向け解析(アナライズ)を発動する。


【フレイラ】

種族 炎龍

保有スキル 【灼熱】New【獄炎】【覇気】【加速】New【超速】【感知】【逆鱗】【威力上昇】New【自己再生】【物理攻撃軽減】【命中率向上】New【純水耐性】【灼熱耐性】New【獄炎耐性】【神聖耐性】【状態異常耐性】


…山中の奴、炎龍に新たなスキルと耐性を覚えさせやがった…!


「ゴアァァァーーー!!!!」


解析結果を見ていると、炎龍はブレスを連発で放ってきた。

俺は思考加速を発動させ、ブレスの隙間を的確に抜けてブレスを避ける。

やはり、山中が炎龍に食わせたあの宝石みたいなのが原因か…あの宝石について、今分かっているのは魔物をパワーアップさせることだけ…クソ、情報が少なすぎる!


雷光衝撃(サンダーショック)!」


ブレスを避けつつ、感電を狙って炎龍に雷魔法を放ってみるが、効果はイマイチ。

炎龍に一番効く水魔法も耐性で効きにくくなってるし…魔水彗星(アクアコメット)を発動した影響で、これ以上上級魔法を発動させれる魔力は無い。

考えろ~…炎龍を倒す方法を…!!

思考加速を発動して、炎龍を倒す方法を考えていた時、俺は昔じいちゃんに聞かされた昔話を思い出した。


────────────


「ラムト、儂は昔、龍石(ドラゴストーン)と言う龍を強化させる宝石を取り込んだ龍と戦ったことがあるんじゃよ」


風呂上り、作ったホットミルクを飲んでいると、皿洗いをしていたラムラが急に昔話を始めて来た。

……物凄く、胡散臭い…


「む?今、失礼なこと考えたな?」

「いいや、全然…」


勘のいいラムラに失礼なことを考えてないかと問い詰められたが、俺はホットミルクを飲みながら無表情で首を横に振る。


「それならいいが…では、続きを話すぞ?」


そう言い、ラムラは洗った皿を拭きながら昔話を聞かせて来た。


「そもそも、龍石(ドラゴストーン)と言うのは、守護龍アースの一部の力を宿った宝石の事でな、これが扱えるのは龍種のみで、他の種族が使うと力の制御ができず消滅してしまう…まぁ、これは龍も制御ができんかったら消滅してしまうがな!」


物騒すぎるだろ、その石…!

俺は飲み終えたコップを置き、さっさと自部屋に向かおうとするも…


「何処に行くんだ?ラムト…話はこれからだぞ?」


ラムラに肩を掴まれ、俺は椅子に座らされた。

そして、ここから終わるのに数時間かかるだろう、俺は物語を聞かされ始めた。


────────────


「ガァァァァ!!」


ブレスでは埒が明かないと思ったのか、炎龍は俺に嚙みつこうと突進して来る。


「操糸!」


恐らく、最初に放った陽光爆炎(ソル・フレイム)で倒したのだろう、蜘蛛系の魔物から奪った操糸を炎龍の口に巻き付け、口を完全に塞いだ。

確か、じいちゃんが言っていた龍石(ドラゴストーン)を取り込んだ結果、成功したか失敗したかの見分け方は…姿が変わっているかどうかだったはず。

成功の場合、新たなる種族へ進化し、スキルを得ることができる。

一方、失敗した場合、進化することはないが、新たなスキルを獲得できるだったよな…

今回の場合、この炎龍は、進化はしていないが、スキルを得ている…

つまり、炎龍はいずれ消滅する…ならば、消滅するまで炎龍を食い止める!


「グググ…グアァァーーー!!!」


炎龍が悲鳴のような咆哮を上げた。

どうやら消滅しかかっているみたいだ。

消滅しかかっていることで、炎龍は弱り始めている…今なら炎龍を倒してスキルを奪うことができるだろう。

ここからは全力をぶつけて炎龍を狩る!


「…さぁ!狩りの時間だ!!」


俺は大鎌を構え、炎龍と向き合った。

残って居る魔力では上級魔法は撃てないが、上級魔法の威力と匹敵するアレは使える。それに賭けるか!


「高速!」


炎龍の後ろに移動し、斬りかかろうとするが、炎龍の尻尾がこっちに向かってくる。

恐らく、先程の強い衝撃は、炎龍が超速で尻尾を振るったのだろう。

だが、あの時とは違って今は思考加速を発動している。


「オラァ!」


大鎌を振る方向を炎龍の尻尾に変え、正面からぶつかり合う。

大鎌と尻尾がぶつかると、金属同士がぶつかったような音が鳴り響き渡る。


「グゴァーーー!!!!」


炎龍は俺の方を顔を向け、連続でブレスを放ってきたが、俺はブレスを斬りながら斬撃を飛ばした。


「グ、ググ……ッ」


自己再生で傷を治している炎龍だが、徐々に動きが鈍ってきている。

更に、炎龍の身体が徐々に塵になり始めた。

恐らく、炎龍の身体が限界に来ているのだろう…

炎龍…今、楽にしてやる…


「すぅ~~…」


目を瞑って呼吸を整え、目以外の感覚を研ぎ澄ませた。


「ガァーー!」


炎龍が襲い掛かって来たと感じた俺は、目を瞑ったまま大きく飛び上がった。

そして、目を開き残りの魔力を大鎌に集中させる。


「天獄大断斬…!!」


ベムラート家が代々使用している奥義、天獄大断斬を炎龍に放った。

天獄大断斬は剣などに魔力を一点に集中させ放つ技で、その威力は魔力を込める分だけ変わってくる。

大鎌から放った大きな斬撃により炎龍は真っ二つになり、そのまま一気に消滅する。


ウオォーーーーー!!!!


後ろの方から、兵士達の歓喜の声が聞こえてくる中、俺はその場に倒れ込んだ。

激しい体力の消耗と、魔力切れにより身体が限界のようだ。


『スキル【強奪(キャプチャー)】の効果により複数のスキルを獲得しました。

 獲得したスキルは以下の通りです。

【灼熱】【獄炎】【覇気】【加速】【超速】【感知】【逆鱗】【威力上昇】【自己再生】【物理攻撃軽減】【命中率向上】【純水耐性】【灼熱耐性】【獄炎耐性】【神聖耐性】【状態異常耐性】

 なお、スキル【統合】により獲得済みなどを統合...それにより新たのスキルを獲得しました。

 新たに獲得したスキル 【煉獄】【魔力感知】【煉獄耐性】【高速再生】を獲得しました。』


新たなスキルが獲得していくのを聞きながら、俺は気を失った。

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