表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
暴露屋∼社会的に殺す情報屋∼  作者: 蔵品大樹
第一部 藤絵戦争
65/139

File34 藤絵戦争に終焉を 前編

 俺は九鬼泰照。暴露屋人生史上大変な事になっている男だ。

 それの始まりは、とある事であった。

 それは、記者の金城からのタレコミであった。

 「桐田が苑頭町への準備を進めている」

 俺はその事を会長に伝えた。

 「そうか。藤絵戦争を終わらせるためにはリーダーの桐田を殺るしか方法がない。この事は部下に伝えておく」

 これによって、もうすぐ藤絵戦争が終わる。

 しかし、桐田はとても頭が切れる男であった。




 ある時、比嘉から電話が掛かってきた。

 「どうした?」

 「く、九鬼さん、最近何故か初瀬(はつせ)の兄貴を見かけなくて…何か知っていることがあれば、教えてください」

 「そうか。まだそれについての情報は聞いていないな。分かり次第教える」

 初瀬俊平(はつせしゅんぺい)。比嘉や伊波より3つ上の中堅組員。初瀬さんは、自分が成り上がる為には何にでもする、今は亡き木田さんの直属の部下だ。

 俺は初瀬さんに電話をかける。

 しかし、いくら待っても電話には出ない。俺はもしもの事を考え、初瀬さんの位置情報を調べた。どうやら、初瀬さんのスマホは苑頭町の東部にあった。

 俺は急いで東部に向かう。

 「確かココに…」

 スマホの位置情報が示したのは業務用のゴミ箱からであった。

 「まさか…」

 俺はゴミ箱を開けた。そこにはオールバックの男、初瀬さんの死体があった。

 「なっ…」

 俺はすぐに比嘉、伊波を呼んだ。

 二人は、初瀬さんの死体を見て、涙を流した。

 「くそっ……何故だ…誰がこんなことを…」

 「確か、ここの近くには防犯カメラがあったはずだ。それを調べてみる」

 俺は知り合いのハッカー、大迫の手を借り、初瀬さん殺しの犯人を突き詰めた。

 犯人は、チーム絵札のリーダー、桐田直属の構成員であった。

 俺はソイツらがいる事務所に比嘉、伊波と共にカチコミをかけた。

 「うらぁ!」

 「テメェらか!初瀬の兄貴を殺ったのは!」

 「な!コイツら藤松会の奴らか!」

 「くそぉ!殺れぇ!」

 半グレとはいえ桐田直属の部下。すぐに武器を構える。

 「このぉ!」

 一人が発砲。俺はそれを避け、ドスを持って懐に入る。

 「うりゃぁぁ!」

 「ぐはぁ!」

 腹を抉り、一人を倒す。

 「おらぁ!」

 「くほっ!」

 「うっしゃぁ!」

 「ぶへっ!」

 比嘉、伊波は他の奴らを倒し、半グレの構成員は残り一人となった。

 「おい」

 「ひっ…」

 俺はソイツの服の襟を掴み、脅す。

 「殺しはしねぇ。桐田の居場所を吐け」

 「ひぃぃ…それは言えません!」

 「じゃあ連絡先は?」

 「し、知りません!俺は桐田さんの連絡先は聞かされてないので!」

 「そうか。じゃあこっちで地道に調べるよ」

 「カフッ」

 俺は奴の首の骨を折った。

 「後は任せる」

 「はい。お疲れ様です」

 俺はその場を後にした。

 しかし、俺たちの知らない所で、悲劇は続いていた。




 同時刻、とあるラーメン屋。

 そこでは、緒方組の中堅組員、濱野剛(はまのつよし)がラーメンを食べていた。

 その時、店の扉が開いた。

 店に入ったのは、サングラスを付け、バッグを持ち、パーカーを着た男であった。

 「少しだけトイレを借ります」

 男が濱野の横を横切ろうとした時。

 「くふっ」

 濱野が背中に痛みを感じ、テーブルに倒れた。

 男はそのままトイレに入る。

 濱野の背中には、小型ナイフが刺さっていた。

 濱野剛、死亡。

 それから数分後。苑頭町の公衆トイレにて、大久保組の舎弟頭、崎谷昌人(さきたにまさと)がトイレの個室に入っていた。

 その時、先程の服装と同じ男が公衆トイレに入る。その男はバッグから手榴弾を適当な個室に入れ、すぐに逃げだした。

 その個室には、崎谷がいた。

 「なっ」

 手榴弾に驚くのも後の祭り。手榴弾は爆発した。

 崎谷昌人、死亡。さらに、他の個室にいたカタギも爆発に巻き込まれ、死亡した。

 この事は藤松会を騒がせ、濱野と崎谷の犯人探しは俺に任せられた。

 俺は組の為にも、犯人を何日もかけて探した。

 そして、犯人は見つかった。

 犯人は、桐田であった。

 それと同時に、桐田の居場所も見つかった。桐田は苑頭町東南部の廃れたキャバレーの地下でヤサを作っていた。

 そして、藤松会は桐田に報復作戦を立てていた。

 報復作戦を考えたのは緒方組幹部の小山内彰郎(こやまうちあきろう)であった。

 小山内さんは直属の部下、計20名を集めて喝を入れた。

 「お前ら!藤絵戦争を終わらせるためには桐田を殺らなければならねぇ!だから、俺達の力を合わせて、桐田をぶっ殺すぞぉぉ!」

 「ウオオオ!」

 彼らは、組に自分たちの力を表す為に報復作戦を考えたのだ。

 しかし、会長はこのことを不安視しており、俺にこう言った。

 「九鬼、もし奴らが死んでしまった場合、お前に桐田を任せる。いいな」

 「はい。俺は何があっても奴を殺ります」

 俺は会長に命を救われた身。必ずチーム絵札の崩壊という恩返しをしなければならないのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ