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暴露屋∼社会的に殺す情報屋∼  作者: 蔵品大樹
第一部 藤絵戦争
49/139

File27.5 幹部会

 佐伯の葬式から、二日後の事であった。

 会長である桂田は、直系組織の組長、計三人を集めた。

 会議室には、会長兼高瀬組組長を務めている桂田。直系緒方(おがた)組の組長、緒方康作(おがたこうさく)、直系大久保(おおくぼ)組の組長、大久保晋二郎(おおくぼしんじろう)、直系片平(かたひら)組の組長、片平亨太(かたひらきょうた)がいた。

 「では、幹部会を始める」

 桂田は、藤絵戦争の事について語り始めた。

 「現在、半グレ組織、チーム絵札と戦争を始め、数ヶ月が経った。チーム絵札の方は被害が多数だが、藤松会の方も、痛い思いをしている。まず、高瀬組の舎弟頭、戸崎。同じく、高瀬組の幹部、佐伯と木田、そして若衆が約4名がチーム絵札によって死んだ。さらに、武蔵野会の裏切りによって、若頭補佐の島崎が死んだ。このまま、攻めていくか、それとも、他の組織に協力を仰ぐか…どうするか決めていく」

 すると、緒方が声を荒らげた。

 「そりゃあ、会長、このまま攻めていきましょうよ!チーム絵札の奴を、全員跡形もなく消してしまいましょう!」

 その次に、大久保が言った。

 「いえ、他の組織に協力を仰いだほうがいいです。何故ならば、もしチーム絵札を無くしても、そのバックには武蔵野会が付いています。一応、まだ戦力が残っているとはいえ…」

 その時、片平が発言した。

 「ウチの安藤(あんどう)が、武蔵野会に潜入しております。そこの板倉と赤村に注意すべきかと」

 「うぅむ……」

 桂田は悩みに悩んだ。そして、結果が出た。

 「取り敢えず、周辺組織に声を掛けておく。では、一旦幹部会を終了する」

 桂田が立ち上がり、幹部衆も、会議室を出た。一人を除いて。





 「どうだ、安藤。武蔵野会と、今はどうしている?」

 「えぇ。なんとか、協力関係になろうとはしております。今度、義憐町で落ち合おうと、若頭の野添さんが」

 「おぉ、分かった。では」

 片平は電話を切った。

 「全く…何が仁義だ。そんなもの、あっても意味が無いだろう。俺は、強い方に付く。それが、俺のルールだ」

 片平は、誰もいない会議室で静かに笑った。

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