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暴露屋∼社会的に殺す情報屋∼  作者: 蔵品大樹
第一部 藤絵戦争
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File8.5 無限絵札、結成

 とある路地裏、毒死する予定であった大神田は、背伸びをしていた。

 「くぁ〜にしても、騙せるんだなぁ。本当の毒を飲んだ訳でもないのに。まぁ、俺はグレイトキングのリーダーになるまで、死ねないなぁ」

 そして、大神田はチーム絵札の事務所に戻った。




 事務所に戻ると、すぐに自身のリーダーである山王が駆けつけた。

 「どうだったか?大神田よ。情報屋、九鬼は死んだか?」

 「いや、それが………アイツは強かった。念の為に防刃チョッキを着ていて良かったですが、アイツは殺れません」

 「じゃあ、どうすればいい?」

 「それは…貴方が死ぬことです」

 「えっ」

 大神田が手を叩くと、一人の男が山王の首を絞めた。

 「くっ……なにを……」

 「俺はいずれ、グレイトキングのリーダーになりたかった。そして今!その夢を叶える」

 山王はその言葉を聞くと、首の骨を折られ、死んだ。

 「これでよ…」

 「おいおい。四天王一人殺して、ただで済むと思うなよ」

 大神田の後頭部に当たったのは、ブラッドクイーンのリーダー、早乙女の構えた拳銃だった。

 「早乙女さん…アンタ、見てたのかい?」

 「あぁ。死にたくなければ、俺の言うことを聞け」

 「どうぞ」

 「俺もアンタと同じように山王の事が嫌いだった。アンタが山王を殺したことによって、俺は漁夫の利を得ようとした。しかし、俺はそれが面倒くさくなった。だから、グレイトキング最後の砦のアンタと、ブラッドクイーンのリーダーである俺と、残り数人しかいないジャックスの残党を組み合わせて、新たなるチームを結成しましょう」

 「ほう。チーム名は?」

 「トランプゲームの大富豪のルールの中に、『8切り』というものがある。そして、8を横にすると、∞。3つのチームを合わせて、『無限絵札(ムゲントランプ)』を結成よ」

 「ほほう。分かった。では、手を組もう」

 「話が早いなぁ。助かる」

 「じゃあ、俺は桐田さんに山王が死んだことを伝える」

 「では、無限絵札の栄光を」

 そして、大神田はその場を去った。

 「………全く。アイツも分かってない。アイツは、俺の操り人形になるなんて。思いもしないだろうなぁ」

 早乙女はいやらしい笑顔を顔に浮かべた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] チーム絵札の中でも勢力争いがあって、どんどん変化していく情勢から目が離せない! 無限絵札は、桐田さんのラストジョーカーと対等なぐらいになれるのかな(´・ω・) それぞれの依頼人からのエピソ…
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