2020 9/10(1)
今後もよろしくお願いします。
理科は目を覚ます。最初はぼやけていた視界が徐々にクリアになっていきはっきり見えるようになると病室だった。
理科「…あれ」
なんで自分がこんなところに…。何があったかを思い出そうとするが、思いだそうとするたびに頭痛が走る。
少し離れたところから何かがドサッと落とす音が聞こえる。そっちの方を見ると、清水が口をパクパクとさせて手を震わしている。彼女の足元には割れた花瓶があり、床が水びだしになっていた。
清水「理科…ちゃん」
バタバタと駆け寄り理科の顔をペタペタと触る。
理科「私…どのくらい寝ていました?」
清水「…ここに運ばれてから7時間程度よ」
理科「…そうですか」
清水「…はいこれ、食欲ある?」
清水が差し出してきた皿には、沢山の果物が一口サイズに切られていてつまようじが突き刺さっている。
理科「…ではいただきます」
刺さっていたオレンジを取ろうとしたが手に激痛が走る。両手を見ると包帯でグルグル巻きにされていて、まともに物を掴むのも難しい。
清水「どれがいい? 食べさせてあげるわ」
理科「いや…でも」
清水「それだと手を動かすのも辛いでしょう? ほら? どれがいい?」
持っていたお皿を理科にグイッと近づける。
理科「じゃあそのオレンジを」
清水「はい、口を開けて~」
理科「…」
清水「…ほら、恥ずかしがらないで」
理科「…あーん」
清水「はい、どうぞ」
清水はオレンジに突き刺さった爪楊枝を取り、理科の口に運ぶ。
理科「…美味しい」
清水「…大丈夫? 吐き気とかない? 胃が痛いとか」
理科「はい、大丈夫です」
寝ていた身体を起こしてベッドから降りると
清水「ちょ、ちょ。まだ傷口は完全に治っていないのよ。そんなまだ動いちゃ…」
理科「…傷口?」
服をめくって確かめようとして手を動かそうとすると激痛が走る。
理科「~っ」
痛い、ただただ痛い。
清水「理科ちゃんの胸元には刃物で刺された傷があって、さっき手術が成功したけど傷口はまだ完全にふさがっているわけではないから無理な動きは禁止よ」
理科「…そうなんですか」
清水「それで…何がどうなってこうなったの?」
清水には茅野のことも含めて何があったかを話しておくことにした。
放課後保健室から出たら星名が昼休みに会っていた自称采女と遭遇。
采女が鋭利な刃物を持って襲ってきたこと。
采女の攻撃を回避していたら采女が氷漬けにされた。その後に茅野が現れて氷漬けになっている采女を粉々になるまで消火器で殴り続けた。
その後しばらく怖くて身体が動かないで尻餅をついていると椿と遭遇。
椿の介抱により、両手に簡単な処置が施された。
椿が保健室を退出。
理科もしばらくしてから保健室を出て下校。
下校中、自分以外の足音が聞こえ立ち止まり周囲に人影がないか確認するも誰もいない。
前方に振り返ると全身が黒い何者かに襲われ胸囲を刺された。
全身黒いそれの体格は140㎝程度で小柄で人間のように両手両足がある。
瞬間移動のように移動が素早いこと。
逃げていたらそれは突然逃走した後に明坂と茅野が姿を現したこと。
2人が救急車という言葉を言っていたのは聞こえたが、意識が遠ざかっていてよく聞こえなかったこと。
そして今に至る。
ここまで話すと清水は何かを考えるように顎に手を当てて考えていたが、手を離して理科の目を見て
清水「とりあえず今日1日は休みなさい」
理科「…はい」
そのまま清水と話をしながら果物を食べさせてもらっていた。
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