2020 9/9(5)
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清水『どういうこと?』
理科『その前に1つ確認です、采女由紀子という名前に聞き覚えがありますか?』
清水『誰?』
ここで嘘偽りなく前回の調査で奈那子が調べたことと素直に伝えていいのだろうか…。理科だけは前回のグループの会話が見られるが、清水にそのグループの詳細を語ろうとしたら〈予感〉が発動してしまった。
〈予感〉が発動するということは自身が危険な状況に置かれそうになりかけているということだ。なぜグループ(1)の内容を伝えると危険になりかけたのかさっぱり分からないが、現状清水は味方のように見えるので何としてでも協力してほしいと思っている。
理科『実はこの人が何か重要な情報を持っているのではないかと思いまして』
清水『根拠は?』
理科『私の〈予感〉で、彼女を調べないと危ない目になると出たからです』
今回の理科の能力を2つ知っているのは清水だけなので、能力で出たと重要そうに言ってみた。これを信じてくれるかどうか。
清水『〈予感〉ってどのくらい先のことまで使えるの? 説明文を見る限り、察知するにもあまりに遠い出来事だと察知できないとかないの?』
理科『私もあまり使っていないのでなんとも…。少し先…と言っても毎回結構バラツキがあるので何とも言えません』
実際はバリバリ使っている。
清水『まぁいいわ、それで采女って人と接触するってこと? 誰が?』
理科『社巫女さんが〈誘惑〉を使って采女さんを意のままにします』
清水『なるほど、それならいいけど。どこのクラスの人なの?』
理科『2年B組だと思います』
清水『思いますって…なんでそんなに曖昧なの?』
理科『星名さんが采女さんとさっき少しだけ顔を合わせていたんですけど、星名さんが言うには彼女は自称星名さんと同じクラスの人らしいです。星名さん自身保健室登校なのでクラスの人との関係が希薄なので自信がなさそうでした』
清水『うーん、メアはクラスの人の名前全然覚えていないって言っていたけど。確か奈那子がメアと同じクラスだから奈那子に聞いてみるのがいいんじゃない?』
これは間接的に理科が奈那子に聞けと言っているのだろうか…。でも言い出したのは理科なのでごもっともだが
理科『私奈那子さんと全く接点がないですよ。社巫女さんから言ってくれませんか?』
清水『私も奈那子と接点そんなにないわよ、それに〈予感〉でその子を調べた方が良いって分かったのは理科ちゃんだから、話をするなら私よりも事情が分かっている理科ちゃんの方がいいと思うよ。私自身、どうしても〈予感〉の感覚が分からないからあやふやな感じになると思うし』
ダメそうだ。
理科『分かりました、私から話しかけてみます』
清水『私そろそろ落ちるね、じゃあ放課後に会いましょう』
理科『はい』
そのまま清水からの返信が来なかった。
画面を切り替えて奈那子個人に話しかけようとするが
理科「うーん」
何て話しかけよう…。悩んでいると昼休み終了5分前のチャイムが鳴る。話すならこのタイミングが良いのだが
星名「何悩んでいるの?」
理科「え?」
いつの間にか星名が理科の後ろに立っていた。今理科の画面は奈那子との個人チャットになっていて、星名の立ち位置的に理科の画面が見える。
星名「奈那子か。なんで急に?」
理科「えっと…」
星名「もしかしてさっきの采女由紀子のこと?」
違うと顔を横に振ろうとしたが
星名「私から奈那子に聞こうか?」
理科「え」
星名「私は一応奈那子と同じクラスだから、聞くなら私の方がまだ自然でしょう。別にしなくてもいいけど」
理科「いや…その…」
星名「どっち?」
願ってもいない提案だ。実際星名の言う通りだし、多分理科が聞くよりも沢山話を聞けそうに思える。
理科「お願いします」
星名「何を聞けばいいの?」
理科「えっと…クラスでの様子とか…普段どんなことをしているとか…」
星名「…なんでそんなことを知りたがるの?」
理科「友達になってみたい…から」
全くそんなつもりはないが、これが一番しっくりするだろうと思って言ってみたが星名の顔が険しい。
星名「…まぁいいよ、聞いてあげる」
星名は指をスイスイと動かして文字を打ちこんでいく。
星名「ほい、送った。返信来たら教える」
理科「ありがとう」
丁度チャイムが鳴った。昼休みが終わって午後の授業の開始だ。丁度保健室の先生も戻ってきたのでスマホを弄っていたことがばれないようにスカートのポケットに突っ込む。ばれたら没収されてしまうからだ。
そのまま自習を始めた。
今後もよろしくお願いします。




