2020 9/12(5)
伊藤「さてと…とりあえず今後どうするかね~」
星名「朝倉が一番気になっている人って誰?」
理科「え? う~ん」
1回目の時は明坂・茅野・緋色・宮永の4人に殺害されたようなものだし、2回目ではいつの間にか死亡してしまった。2回目では無理やり能力を聞き出そうとしたのはあるが、少し様子がおかしかったように思える瀬奈来夏。楓の占いで自分が人外ではないかと疑われたこと。楓とともに奈那子に組み付かれたこと。
気になるのはいくつもいるが、逆に気にならない印象と言えば
理科「…椿さんかな」
椿とは1回目も2回目もそこまで交流があるわけではないが、理科が見てきた範囲では地味に見える。今回の椿の能力は〈鍵開け〉なのは確定だが、もう1つは分からない。でも攻撃系の可能性は低かったような…。
伊藤「柊椿か」
星名「…。調べると言ってもどうするの? 監禁して拷問?」
伊藤「それもありだな」
頭を悩ませているといつの間にか怖い会話になっていた。
理科「いやなしでしょ。いきなり攻撃したら敵対するでしょ」
星名「敵対…」
理科を見ながら言ってくる星名。その目は「椿とは敵対関係になったことがあるのか」と聞いているように見えた。
理科「椿さんとは話はしたことあるけど、そこまで話をしていないから」
伊藤「話はしたことあるけど、話をしていないという矛盾」
星名「なぞなぞ?」
伊藤「まぁ言いたいことは何となくわかるけどな」
星名「世間話程度の外回りの会話だけで、趣味とかそういう内側の会話をしたことはないってことか」
伊藤「まぁいまの奴らは大体外側のことしか話さないんじゃねーの?」
星名「私そもそも話をしないから外も内もないけど」
伊藤「それはそれでいいんじゃない?」
何か勝手に盛り上がっている2人。少しジェラシー。
体育館前から教室に向かって歩きながらそんな会話をしていると
伊藤「理科は保健室に戻るの? 教室で受けるの?」
理科「…どうしようかな」
星名「私は保健室に戻る」
星名は伊藤と理科の返事を聞かず、そのまま保健室に向かって歩き出した。
伊藤「どうする?」
理科「んー…。保健室に行くよ」
伊藤は少し落ち込んだようで落ち込んだ顔をしていたが
伊藤「そうか、困ったら星名に助けを求めるんだぞ」
伊藤は手をヒラヒラとさせて教室の方に戻っていった。
理科「…自分じゃなくて星名さんの方?」
てっきり自分を頼れと言うと思ったがまさかの星名推し。何か理由があるのだろうか?
止めていた足を動かして保健室に向かうことにした。




