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12人の少女 最終計画  作者: ヤマネコ
始まり(3)
104/164

2020 9/12(5)

伊藤「さてと…とりあえず今後どうするかね~」


星名「朝倉が一番気になっている人って誰?」


理科「え? う~ん」


1回目の時は明坂・茅野・緋色・宮永の4人に殺害されたようなものだし、2回目ではいつの間にか死亡してしまった。2回目では無理やり能力を聞き出そうとしたのはあるが、少し様子がおかしかったように思える瀬奈来夏。楓の占いで自分が人外ではないかと疑われたこと。楓とともに奈那子に組み付かれたこと。


気になるのはいくつもいるが、逆に気にならない印象と言えば


理科「…椿さんかな」


椿とは1回目も2回目もそこまで交流があるわけではないが、理科が見てきた範囲では地味に見える。今回の椿の能力は〈鍵開け〉なのは確定だが、もう1つは分からない。でも攻撃系の可能性は低かったような…。


伊藤「柊椿か」


星名「…。調べると言ってもどうするの? 監禁して拷問?」


伊藤「それもありだな」


頭を悩ませているといつの間にか怖い会話になっていた。


理科「いやなしでしょ。いきなり攻撃したら敵対するでしょ」


星名「敵対…」


理科を見ながら言ってくる星名。その目は「椿とは敵対関係になったことがあるのか」と聞いているように見えた。


理科「椿さんとは話はしたことあるけど、そこまで話をしていないから」


伊藤「話はしたことあるけど、話をしていないという矛盾」


星名「なぞなぞ?」


伊藤「まぁ言いたいことは何となくわかるけどな」


星名「世間話程度の外回りの会話だけで、趣味とかそういう内側の会話をしたことはないってことか」


伊藤「まぁいまの奴らは大体外側のことしか話さないんじゃねーの?」


星名「私そもそも話をしないから外も内もないけど」


伊藤「それはそれでいいんじゃない?」


何か勝手に盛り上がっている2人。少しジェラシー。


体育館前から教室に向かって歩きながらそんな会話をしていると


伊藤「理科は保健室に戻るの? 教室で受けるの?」


理科「…どうしようかな」


星名「私は保健室に戻る」


星名は伊藤と理科の返事を聞かず、そのまま保健室に向かって歩き出した。


伊藤「どうする?」


理科「んー…。保健室に行くよ」


伊藤は少し落ち込んだようで落ち込んだ顔をしていたが


伊藤「そうか、困ったら星名に助けを求めるんだぞ」


伊藤は手をヒラヒラとさせて教室の方に戻っていった。


理科「…自分じゃなくて星名さんの方?」


てっきり自分を頼れと言うと思ったがまさかの星名推し。何か理由があるのだろうか?


止めていた足を動かして保健室に向かうことにした。



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