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さようならロン。また会う日まで。  作者: 湖灯


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【那須で女子会④】

 大学のキャリアセンターでアドバイスされたまま公務員試験を受けたけど、国の出先機関や県庁などで何をすればいいのか分からないし、そういったところで働いている自分も想像できなかったので2次試験は受けなくてお母さんに叱られた。


 その日は暇を持て余して、お昼過ぎから里沙ちゃんのお店にロンを連れて行った。


「就職たいへんそうだね」


 里沙ちゃんになだめてもらいながら、私は「あー、もう、どうしよう!」と、もうテーブルに俯くしかなかった。


 青葉台吹奏楽部で私が1年生の時に3年生で音大に進学した山下先輩は音楽関係の仕事に就いていて、同じ音大を卒業した大泉先輩は中学校の音楽の先生。

 なぜか音大に行かなくて地元の国立大に進学した凛香先輩は一般企業。


 福岡の大学に進学した南副部長はそのまま福岡で公務員になり、鶴岡部長はまだ北海道の大学で獣医師の勉強中。


 2年生だった瑞樹先輩は音大を出て地方公務員になり、とマッサンは一般企業。


 親が会社を経営している足立先輩がなぜ仲のいい山下先輩たちと一緒に音大に進まなかったのは聞いていないけど一般企業に入ったわけはすでに聞いているけれど、今年就職した瑞樹先輩がなぜ音楽の道に進まないで公務員になったのかはまだ聞いていない。


 瑞樹先輩の実力があれば、絶対にプロの演奏家になると思っていたので少し残念な気がした。


 美緒が看護師になるといっていたことや、コバが一般企業の情報収集をしていることを里沙ちゃんが教えてくれた。


「そういえば伊藤くん、公務員志望だって」


「えー伊藤くんが!? つとまるのかなぁ~」


「でしょう? それは私も思った」


「だよね」


「でも、みんな確実に一歩踏み出しているってこと。千春もガンバ!」


「うん……ねえ里沙」

「なに?」


「就職あぶれたら、ここで雇ってくれない?」


「ん-……私はいいけど、その代わりお給料は払えないよ」

「えーっ、それって奴隷ってこと!??」


「だって家族経営のお店なんて、どこもそんなものよ」

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