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さようならロン。また会う日まで。  作者: 湖灯


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中学最後の大会①(里沙のソフトボール大会)

 七月最後の日曜日。


 今日は中学校女子ソフトボール大会の準決勝と決勝が行われる日。


 ソフトボール部の里沙ちゃんはエースとして金曜日に一試合、土曜日に二試合の三試合全部に先発し完投している。


 私の吹奏楽部も八月の第一土曜、日曜に行われる中学校吹奏楽コンクールのための練習で里沙ちゃんの応援に行くことはできなかったけれど、今日は練習がお休みだったので応援に行ける。


ロンも一緒に応援に行けるようにと、茂山さんが家まで車で迎えに来てくれた。


「わざわざすみません」


「なんの!どうせ暇人だから。それにしても、その大きいバッグって応援グッズか何か?」


 茂山さんの気が付いた私のバッグにはブルーシートに日傘をはじめ、おしぼりに、ドリンクのほか、ロンの糞尿の処理や暑さ対策グッズが入っている。


 特に犬は私たち人間のように体中に汗腺がないので、うちわや扇風機みたいに間接的に冷やす方法は取りにくく、実は熱中症対策は難しい。


 お散歩や運動が大好きな犬たちは、真夏の暑い中でも飼い主に外に連れて行ってくれることを喜ぶが、実は熱中症のリスクは高く、たまに散歩の途中ではあはあと荒い息をしたまま動かない子を見かけるが、あれは動かないのではなく熱中症で動けなくなったものが殆どなのだ。


 その犬たちの熱中症対策は、

・日に直接当たらないようにしてあげる。

・地面からの熱を受けにくくしてあげる。

・お水をいつでもたくさん飲めるようにしてあげる。

・いざとなったら直接水で体を冷やすようにしてあげる。

 などがあるそうです。


 また車に乗せる場合には車の中に置き去りにしないのは当然なのだけど、いったん止めた車に再度乗るときは十分に車内の熱い空気を逃がして冷房をしっかり効かせてから乗せないと、車内の暑さに耐えかねて走り出した車の中からでも開いた窓から外に飛び出すこともあるので注意が必要らしい。


 だから、バッグの中には大量の水に保冷材も入っていて茂山さんが大きいバッグに驚くのも無理はない。


 熱中症対策のほかにも茂山さんの車を借りるので、簡易シートと犬用シートベルト、それに粘着性ゴミ取り器(通称コロコロ)も持参した。


 車で40分ほど走ると海のいい匂いがしてきて、試合の行われる公園のグラウンドに到着。

 私の大きな荷物を茂山さんは、ひょいと持ち上げて運んでくれた。


『こんなに大げさでごめんなさい。でも私にはそれだけロンが大切なの……』


 きっと茂山さんは分かってくれていると思う。

 だって兄や美樹さんの友達なんだもん。


 そう思って、甘えることにした。

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