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さようならロン。また会う日まで。  作者: 湖灯


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修学旅行の次の日

 千春が修学旅行から帰ってきた日の夜は、家族そろって散歩に出た。


 お母さんからは千春が旅立ったあとのロンの様子、千春からは修学旅行の話、どちらにも共通していたのはまだ一晩も経っていないうちからお互いに相手に三日間会えないことで落ち込んでしまっていたこと。


 それと月だった。


 離れたところから同じ時間に同じ月を見て、きっとお互いのことを想い合って、それが力になってロンは次の日から千春がいない生活を頑張って、千春はロンのいない修学旅行でも里沙ちゃんたちに心配かけることなく楽しむことができた。


 いつものベンチに腰掛けてロンとお月さまを見上げた。


「ねえロン。ニュージーランドに住む美樹さんにも、このお月様って見えているのかな」


 お父さんが、それについて説明しようとしたのをお母さんが止めた。

 千春はいつまでも月を見上げていて、ロンはいつまでもその千春の顔を見上げていた。



 次の日、千春は振り替え休日でお休み。


 一応、いつもの朝の時間に起きてきて一緒に朝ご飯を食べたのだけど、疲れたのだろうお掃除中のお母さんが気が付いた時は居間のソファーでロンを抱くように一緒に寝ていた。


 千春もロンも、お互いのいない時間を頑張ったんだもんね。


 ゆっくりお休み。


 午後からは、里沙ちゃんに誘われてロンと一緒に茂山さんのカフェに行った。


 平日なので空いていると思っていたけれどそれなりに人がいた。

 しかも若い女性(と言っても主婦層だけど)が多かった。


 その中にはロンの大好きな生足の女性もいた。

 もちろん里沙ちゃんは今日も生足。


 しかもミニスカート。


 きっとロンは喜んでデレデレするんだろうな。


 と思っていたら、不思議なことに今日は私の行くあとを着いて回り離れようとしない。


 講義のない日なのか茂山さんもお店の手伝いをしていた。


 平日は暇だからと、途中からずっと私たちのテーブルに来て一緒に修学旅行の話を楽しそうに聞いていた。


 帰る前に修学旅行のお土産を渡した。


 私は携帯ストラップ。


 里沙ちゃんはなんと、湯飲み茶碗!しかもお年寄り好みなデザインの……。


 しかし意外に茂山さんは大喜びだったし、確かにこの茶碗、似合っている。


 一瞬、里沙ちゃんの片思いの相手って茂山さんでは?と思ったけど、目の前の和気あいあいぶりから片思いは想像できないし、23歳と14歳では歳も離れすぎている。


 里沙ちゃんの片思いの男性って誰だろう?


 茂山さんと楽しそうに笑う里沙ちゃんの横顔を見ながら、いつか里沙ちゃんの恋のお手伝いができたならいいなって思いながら一緒に帰った。

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