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修学旅行①

 さあ!いよいよ待ちに待った修学旅行!

 でも、私にとってはロンと離れ離れになる三日間が憂鬱で堪らない。

 里沙に誘われて修学旅行用の買い物に行ったときも最初は渋々付き合っていた。

 茂山さんの実家のカフェをベースにして交代でロンをみて買い物に行ったり、茂山さんにロンをみてもらって里沙と一緒に行ったり。

 最初、ロンを置いていくことに凄く抵抗があった。

 私が居なくてロンが寂しがったりしないだろうかと。

 ところがロンときたら、ショートパンツから生足むき出しの里沙やお店に来ている綺麗なお姉さんたちに、もう夢中!

 浮かれてしまって、痩せぎすで魅力のない私の事なんかお構いなし。

『もー!癪に障るわ。この浮気エロ犬!』

 茂山さんにみてもらって里沙と二人で買い物に出たときなんか、最初こそ「ロンなんて知るものか!」って勢いで買い物を楽しむ気満々だったのに、直ぐにロンのことが心配になって、買い物を楽しんでいる里沙には悪いけれどテキパキとまるで作業を進めるように買い物を済ませて慌てて帰った。

 でも、帰ってみると案の定ドッグランのところで若い女の人に一生懸命愛想を振りまいているロンがいて、私が帰ってきたことにも暫く気が付かないありさま。

 買い物が終わって里沙と並んで帰る道のりもロンはなんとなくチノパンの私より、ショートパンツの里沙にスリスリするように歩いている気がしてならない。

 ……これが”懐疑心”っていうものなのだろうか?

 ロンと一緒に外を歩くのは結構気が付かれるのだ。

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