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ロンの事故③
ロンの事故のあと、兄が今回の件に対して家族会議を提案した。
内容は、新しい家族が加わったことに対して家族が今までのように暮らしていてよいものかということだった。
ロンは獣医さんの家で育てられていて基本的な躾をされ賢いように見えるが、どんなに賢い犬でも知能は人間の四歳程度しかないということ。
その四歳の、行動力の盛んな家族をきちんと見守っていかなければ今回のような事故はまたいつ起こるか分からない。
結果的には、私の不注意でロンがリードから離れて事故につながったけれど、兄も父もこれまでの散歩のときにロンが急に何かに興味をひかれ強く引くことは知っていて、それをよく私に伝えていなかったことや、ロンには朝の散歩が必要なのに兄も父もその日は朝の散歩の時間にいなかったことが反省された。
今後、なるべく兄か父のどちらかが朝夕の散歩の時間を調整し、そのどちらもいないときは私と母の二人で散歩に行くことになった。
家族会議中、ロンは賢そうに黙って聞いていた。





