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ロンの病気③

 病院に着くと、高校生らしい男子が出てきて診察室の扉を開けてくれた。

 この男の子の勉強を兄がみていることは分かったけど、挨拶をする心の余裕など有るはずもなかった。先生とお父さんの手で抱えられたロンは診察台に乗せられると、女の先生が直ぐに血液を採取して行った。

 先生はロンの目や歯茎を診たあとお腹を押さえたりと触診をしながら家族に問診をした。

「何か変わったものを食べましたか?例えばネギ類や球根類、ココアやチョコレート製品など」

 お父さんとお母さんと私はお互いに顔を見合わせたあと「いいえ」と答える。

 それらは、ロンが我が家に来た時に兄が作った”与えてはいけない食べ物”リストに載っていた。

「家で殺虫剤や除草剤など使いましたか?」

 これも私たちは使っていなかったので「いいえ」と答える。

「散歩のときに何か口に入れましたか?」

「いいえ」新聞やニュースで農薬付きの竹輪を食べた犬や猫の話が出るたびに家族で拾い食いに注意しないといけないことは話し合っていた。

「散歩で変な場所に行ったりしましたか?」

 私が夕方の散歩に出て直ぐ下痢をしたことを言うと、朝は?と聞かれ、朝の散歩に連れて行った兄がいつものコースを普通に散歩していたと伝えた。

「昨日は?」

 昨日も普通に散歩して帰って、普段通り晩御飯を食べていたと話した。

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