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さようならロン。また会う日まで。  作者: 湖灯


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ロンの事故①

 ロンは若くて力が強い。


 だから散歩は兄とお父さんが行って、私が行きたいと言っても中々承知してくれなかった。


 その日、兄は泊まり込みで大学の友達のところに遊びに行っていて、お父さんは朝からゴルフに行っていなかった。

 散歩の時間が来ても誰も連れて行ってくれないので、ロンは私が庭のお花に水をやっている姿を、その長い立派な尻尾をユラユラ揺らしながら恨めしそうに見ていた。


 お花に水をやり終わってロンに向かって


「よっしゃ!いっちょう行きますか?!」


 と声を掛けると、私の言葉が分かったのかロンはむくっと立ち上がり尻尾をバタバタ振って喜んだ。


 私がリードをつけて犬小屋の鎖を外すとロンは勢いよく飛び出して、私は転びそうになった。


「ロン!マテッ!」


 慌てて声を掛けるとロンはピタッと止まってくれ「ツケ!」と言って、太ももをポンポンと叩くと直ぐに私の歩調に合わせて歩いてくれた。

 なぁ~んだお父さんや兄の言うように難しいところってないじゃない。と、安心していたとき事故は起きた。


 大きい道路に沿って歩いていた時、急にロンが強く引いて私の手からリードが外れた。


 ロンは勢いよく大通りを斜めに横切って行く。


 それはまるで走っている車など見えていないようだった。


 今更「マテッ!」なんて言って道路の真ん中で止まったら目も当てられない事故になるだろう。私はロンが無事に渡りきるのを祈るしかなかった。


 私がロンを追いかけて歩道橋を走っているときに下からキャン!と言うロンの悲鳴が聞こえ、転げるように歩道橋の階段を降りると直ぐ傍にロンが倒れていた。

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