表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さようならロン。また会う日まで。  作者: 湖灯
*****中学校編(ロンとオーボエのはじまり)*****

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/846

里沙ちゃんが家に来た③

 里沙ちゃんと2階でおしゃべりしていたら、小さくチャカチャカとロンが遠慮がちに階段を上がってくる音が聞こえた。


 里沙ちゃんは話に夢中になっていて気がつかない。


 ドアを前足で擦って部屋に入るおねだりをするのかな……と思っていたけど、ドアを擦る音は聞こえなくて、どうやら部屋の前でおとなしくしているみたい。


 1時間くらい2階でおしゃべりをしていて、帰るときにドアを開けたらロンは部屋の前にはいなくて、階段を下りると玄関できちんとお座りをしていた。


「わー賢い!」


 里沙ちゃんがロンを褒めて抱きついたが、ロンは飛びかかるわけでもなく、かといって嫌な顔をするわけでもなく、本当に賢い犬を頑張っているようだった。


 里沙ちゃんに二人でバイバイをして、ロンの頭を撫でて顔を近づけて「お利口さんだったね!」と頭をなでた。


 ロンは「エヘン!」と言わんばかりに胸を張っている。


 台所にいるお母さんにことわってロンの大好きな、おやつをご褒美にあげることにした。


 ロンの前に座って、袋からおやつを取り出してロンに「お手、おかわり」をさせてから「よし!」と、食べてもいい合図を出した。

 ロンは大喜びで、おやつに飛びつく。


 ……かと思っていたら、なんと私に飛びついてきた。

 いつもどおり、私は仰向けに転ばされて、いつもどおりロンが私の上に馬乗りになる。

 そして、いつもどおり私の顔を舐める。


 いつもは嫌だったけど、今日のロンは私のために賢い犬を頑張ってくれたし、大好きなおやつよりもご褒美に私を選んでくれたのだからニコニコと我慢してあげた。

 もちろん私も嬉しかった。


 でも、やっぱり途中で息ができなくなり、ロンにどいてといってもどいてくれなくて、最後はいつも通り足をバタバタさせて救援を求めた。


「もー!ロンのエロ!」


 起き上がるなりロンを怒ってしまった。

 夜中に兄と一緒にロンの散歩に出た。


 夜空がとてもきれいで、小高い丘の上の原っぱでしばらく私たちは夜空を眺めていた。


 最初一緒に星を見上げていたロンの顔が、いつのまにか私の横顔を見上げているのが分かった。


 ロンにとって私が一番星なのかなってちょっと自惚れて、もっとロンが好きになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ