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生命の行方・第一部  作者: 杉谷ゆぬの(果樹)
第5章・知らなかった現実、芽生える友情
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人類の発展・兵器編

『人類の発展・兵器編』

近年、人類の発展の一つとして大きく取り上げられているものがある。

それは人間の能力を最大限まで引き出し、様々な場所で取り入れようという活動だ。


しかし、その中でも絶対に認められていないことがある。

人間を無断で研究などに使うこと、犯罪に荷担するようなこと、そして、戦争を起こすために改造を施すことだ。


そして私は数年前に起こった『ナハネ族大量虐殺』の背景に隠された真実を暴こうと思う。




俺はもしかしたらかなりやばい物を借りてきてしまったのかもしれない……。

図書館で調べたナハネ族の情報は、俺の両親が昔話してくれた『身体能力1.5倍』と、現在ナハネ族はほんの数人しか残っていないことと……その原因が大量虐殺事件であることだ。

……そして、借りてきたこの本には真実がかかれているという。


『著・荻野大祐』

荻野さん……、この人もナハネ族なんだろうか……。




この大量虐殺事件は私がちょうど20になる年に起こった。

いきなりのことだった。

次々に人々が殺されていく中で、私は気づいたのだ。

襲撃者たちは大人を殺し、子供たちを拉致している。

そのことに気づいた私はまだ拉致されていない子供たちと妻を連れ、必死に逃げた。

しかし、子供たちとははぐれ、妻とは死別し、幼い娘のいた私はついに居場所を知られてしまった。

当時匿ってもらっていた町のある家庭に娘を預け、私は決死の潜入を試みた。

そこでは壮絶な光景が繰り広げられていた。


襲撃者は違法に人々を研究し、兵器へと改造していたのだ!そして、その大半はまだ幼い子供たち……。

こんなことを許していいはずがない!


私は、まだ改造手術の施されていない子供たちを探した。しかし、約八割の子供たちは改造手術を受け、その八割は手術に失敗し、無惨な状態になっていた……。


だが、私は発見したのだ!たった二人ではあったが、まだ何もされていない子供を私は見つけだした。


私はその子たちを逃がした。


しかし、私はその後すぐに捕まってしまったのだ。襲撃者は私の始末を一人の男に任せ、研究を続けた。

私はここで自分の命が尽きることを悟った。だが、幸運なことに男は詰めが甘かったのだ。男は私の胸にナイフを突き立て、私を川に投げ捨てた。しかし、私はまだ生きていた。岸にたどり着いた私は、心優しい人々のおかげで一命を取り留めた。


そして、私は決心した。この虐殺事件を世界の人に知らせるのだ。このようなことは決してあってはならない。


そう思い私はペンを走らせた。


この本が出版される頃には私は襲撃者の手に掛かってしまっているだろう。だが、忘れてはいけない。襲撃者は犯罪を犯しているのだ。

それを阻止するのはこの本を読んだあなたたちなのだ。


太周歴1278年3月26日

荻野大祐

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