42♡出産(episode有桜)
あの歓迎会の後から体調悪い日が続く。熱っぽいし、ダルいし……毎日測ってる基礎体温が下がって急激に上がった。もしかして……いやいや。違うかもと1週間様子見るけどずっと上がったままだった。
産婦人科へ行って基礎体温表を見せる。妊娠してる可能性があるとの事でまず尿検査をする。
「妊娠されてますね。超音波でも見てみましょう」と言われ見ると動いてる映像が見える。
生きている。ドクドクと激しく動く心音が映像で見えた。涙が出てきた。医師から母子手帳を貰ってくださいと言われ。用紙を持って母子手帳を貰いに行く。
父親の所にに圭吾くんの名前、母親の所に私の名前を書く。早く圭吾くんに知らせたい気持ちでいっぱいだった。
圭吾くんに電話をしてカフェで待ち合わせる。
待っている間にエコー写真を見る。まだ小さい我が子だが、有桜はもう母親の顔をしていた。女の子かな?男の子かな?と色々考えていた。
小さい3歳位の女の子がこっちに来て話しかけてきた。
「お姉ちゃんの赤ちゃん女の子だね」
「え?」女の子のお母さんがきた
「ちーちゃん。いきなり走ったらだめでしょ?すみません。」申し訳なさそうに謝ってくる。
「ママこのお姉ちゃんの赤ちゃん、ちーちゃんと同じ女の子だよ!」
「え?」お母さんも不思議そうに見てくる。どう見ても赤ちゃんを連れてないからだ。
「ちーちゃん。お姉ちゃん、赤ちゃん連れてないよ。」
「お腹の中から話しかけてるよ!天国のお兄ちゃんから言われてママのお腹にきたって」
お母さんと私はビックリしてお互いの顔を見る。
「ちーちゃん、さっき天国のお兄ちゃんって言ったよね。それもお腹の赤ちゃんが言ってるの?」
「うん。お兄ちゃんは前にママのお腹にいたけど産まれてこれなかったから今度は産まれてね。ママが悲しむからって言われてきたって言ってるよ」胸がいっぱいになった。前に流産してしまった子に申し訳ない気持ちでいっぱいだったから、あの子が許してくれてると思うと嬉しくなった。私は泣きながらちーちゃんという女の子にありがとうと言った。
圭吾くんが来た。
すぐには言えなかったけど、伝えると凄く泣いて喜んでくれた。
家に帰り、流産してしまった我が子が天国でこの子に絶対産まれてねと言っていて話をした。
あの時は圭吾くんとは契約結婚で愛がないと思っていたから言えなかったけど、本当は凄く辛かった事。
産んであげたかったことを話した。
私だけじゃなく、圭吾くんも同じように思っていてくれたことを知り、この人と結婚して子供を授かれてる本当に良かったなと改めて思った。
「圭吾くんもあの子を大事に思ってくれたのが分かって良かった。」
「当たり前だろ!有桜との子供だよ!欲しいに決まってるだろ?契約結婚って言ってたけどあの時は期間が来たら永久契約にしようって思ってたし、子供ができたら有桜は俺から離れて行かないだろって思って妊娠しやすくなる薬を飲ませてたんだ。勝手にしてごめん。でも離れたくなかったんだ」
「薬はちょっと聞いて欲しかったなぁ。」腕組みしてちょっと拗ねた顔をしてみると慌てて圭吾くんがオロオロする。
「ごめん。それだけ有桜と離れたくなかったんだ……怒ってる?許してよ。有桜」悲しい声になっていく。
「どうしようかな?」私が首を傾げると
「何でも言って!許して欲しい。」
「じゃぁ。これからずっと、ずーと私だけ愛してくれる?愛してるって言ってくれる?」圭吾くんの顔がパァっと明るくなる。
「もちろんだよ!!ありがとう。有桜。愛してるよ。」
「ありがとう。圭吾くん。私も愛してる」膝に跨ってくキスをする。濃厚な激しめの。
チュチュ、ジュルジュル音を立てる。
「だめだよ。有桜。したくなっちゃうよ」圭吾くんのアレが硬くなり主張してくる。
「仕方ないなぁ」イタズラっ子ぽくウィンクする。
ジュル……ジュボ……ヂュ……ヂュとフェラをする。
「あ……あお。」上目遣いで見ると凄く気持ちよさそうにしているのが分かる。
「ひもちちい?」と聞くと。
「うん。最高だよ……ありがとう……あおちゃん。いや……あおさま」という。嬉しくて手でもしながら玉も舐めてあげる。
「あっあーあ」といったのか口の中に沢山出てくる。全部は飲み込めず吐き出してしまったがそれでも圭吾くんは嬉しそうだった。
「ありがとう。有桜。愛してる」ぎゅーと抱きしめてくれる。
その後一緒にお風呂にはいりながら子供の名前を考える。一応、女の子でも男の子でもいける名前かなって私は思ったが圭吾くんは女の子の様な気がすると言って女の子の名前を考えてるいた。まだまだ先だからゆっくり考える事にした。
今度の健診にはついて行ってくれるそうだ。
早く圭吾くんも心音を聞きたいとの事だった。
毎回の健診に付いてきてくれた。安定期にも入ってきたのでママと圭吾くんのご両親にも報告するために皆でレストランで待ち合わせした。
報告するとどちらの親も喜んでくれた。性別も分かっていたので女の子と報告すると、圭吾くんのご両親は女の子を育てた事がないので凄く喜んでいた。
後日ご両親からベビー服が大量に届く。
圭吾くんは気が早いだろ?と笑っていたがすごく嬉しそうだった。
次に天気のよい日におばあ様にもご報告にいく。
おば様にとって圭吾くんは孫の中でも溺愛されていたので凄く喜んで泣いていらした、
「有桜ちゃん。ありがとう。しんどくなったらすぐに圭吾にいって甘えなさいね。」
「ありがとうございます。おばあ様」
楽しい時間を過ごしながら私の妊婦生活は終わりを来ようとしていた。
35週過ぎてすぐに陣痛らしきものが来た。圭吾くんは出張でいなかったため、お義父さんとお義母さんが付きそってくれた。
「はい!次の波来たら力んで下さい!」助産師さんが言う。
「うーん!!」思いっきり力むが中々出ない。
「がんばれ!有桜ちゃん」お義父さんとお義母さんが言う。お義母さんは私の手を握ってくれている。
「はい!力んで~頭出てきました。次、はい!力んで肩出ますよ。」痛みでどうにかなりそうだったが、ズルっと何かが出てきた。
「産まれました。ちょっと小さいけど可愛い女の子ですよ」でも赤ちゃんの泣き声が聞こえてこない?不安になってると助産師さんが大丈夫ですよ。といい。
「あぎゃーおぎゃー」大きな声が聞こえてきた。
良かった。安堵の気持ちが出てくる。カンガルーケアで胸元に赤ちゃんがくる。その後綺麗に洗うために処置室へ入って行った。
ふーっと一息をいれた後にドロっとした物が出てくる。胎盤などが出てきた。
やっと終わってほっとしたらお義母さんとお義父さんがやってきた。
「有桜ちやんお疲れ様。さっき圭吾にも産まれた事知らせといたからね。」
「ありがとうございます。」
「ゆっくり休んでね。私たちはそろそろ帰るからまた何か欲しい物があったら言ってね」
義父母と別れて私は看護師さんに病室に連れて行ってもらう。疲れているはずなのに出産ハイで眠れず、友人達に子供が産まれた事を報告する。
皆からお祝いメッセージが届く。
少しウトウトしてきて眠ってしまった。
目を開けると圭吾くんと目が合う。
「起こしてごめん。お疲れ様。可愛かったよ。ありがとう」と言われる。
「ありがとう」
抱き合って涙を流してしまった。
圭吾くんをみたら安心してしまった。
これから大変な事もあると思うけどこの人と一緒に乗越えて行きたいと思った。
色々話をする。出産ハイで眠れないのもあるけど、誰もいない病室はなぜか寂しく感じてしまった。
「有桜、今日泊まろうか?」私の不安を感じとってくれた圭吾くんが言う。
「お仕事大丈夫なの?」
「有桜の方が大事だから」
また涙が零れ落ちた。
「本当は寂しかったの……」
「じゃあ。今日は泊まってここから仕事に行くよ。じゃあ1度お風呂とか入ってからまたくるね。」
圭吾くんは笑顔で手を振って病室を出ていった。本当に寂しかったから嬉しい。
少しまた目をつむる。1時間後に圭吾くんがやってきた。
ベットは大きいサイズだったので二人で抱きしめ合いながら眠りにつく。お互いに我が子の誕生を喜びながら……




