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第六十一話:水中の相棒たち! カワウソとアシカ、館の新たな名物コンビ!

完成した巨大プールは、早くも獣たちの社交場に!

しかし、ワニの背中を踏んだグリズをきっかけに、水中大喧嘩が勃発!?

管理者・奏多の必死の仲裁と、カワウソ&アシカのファインプレー!

個性豊かな「水棲の守護者」たちの奮闘記!

完成したばかりの巨大プールは、一瞬にして聖域の新しい社交場と化した。キング、グリズ、ルナ率いるオオカミ達、そしてゴング率いるゴリラ達は、まるでこの時を待ちわびていたかのように、ドォォォォォンと豪快な水飛沫を上げて飛び込んでいく。

「待ってましたとばかりに……みんな、勢いが良すぎるだろ!」

プールの中では、召喚されたばかりのドクターフィッシュの群れが、彼らを待ち受けていた。リーダー格である「セラ」を先頭に、魚たちはキングたちの身体に付着した泥や、昨日の激戦の傷跡へ吸い寄せられるように集まっていく。彼らの口が、毛並みや皮膚に絡みついた不浄を細かく突いていくと、キングたちの身体から黒い霧のような汚れが溶け出し、水面へと浄化されていった。

キングはトラ特有の本能で、恍惚とした表情を浮かべている。ネコ科の動物には珍しく、トラは水を愛する生き物だ。キングは水中で優雅に泳ぎ、その筋肉質な身体を大きく揺らしている。一方、ミケはといえば……プールサイドで冷ややかな視線を送りながら、肉球についた水をペロペロと舐めるだけで、一歩も水に近づこうとはしなかった。

「お、レオにゴロ、それにクロまで入るのか!」

犬のレオは尻尾を振りながら、アシカの「ケータ」と楽しそうに戯れている。ヤギのゴロと馬のクロは、浅瀬で器用に水浴びを楽しんでいた。

その一方で、ウサギのラビ、ハムスターのハム、クモのスパイ、カタツムリのカタ、モグラのモグ、ミツバチのビーたち、インコのピー、そしてハト達のポポは、濡れるのを嫌って遠くから安全に戦況を見守っていた。

だが、平穏は長くは続かなかった。

「グゥオオォォッ!!」

「ガオォォッ!!!」

グリズがプールの中を歩いていたところ、誤ってワニの「クロコ」の背中を力任せに踏みつけてしまったのだ。クロコが反射的に尾を振り上げ、グリズがそれに反撃する。巻き添えを食らったキングも野生の本能に火がつき、プールの中は一転して荒れ模様となった。

「おいおいお前ら、落ち着けって!! 喧嘩せずに仲良くしろ!」

俺は慌ててプールサイドに駆け寄る。その時、ひらりと水面を滑ってきたのがカワウソの「コツメ」だった。コツメは俺の指示を待たず、アシカのケータと連携して、グリズとキングの間に割って入った。

「キュイッ!」

コツメが機敏な動きでグリズの鼻先をかすめ、ケータがその巨体でクロコの攻撃をいなす。さらにタコの「オクト」が水中で墨を吐く……と思いきや、それは綺麗な泡となってグリズたちの視界を遮り、強制的に冷静さを取り戻させる。

(そうか、ワニは水中では無敵だが、陸に上がれば天敵が多い。本で読んだ通り、水中での立ち回りには神経を使っているんだ)

俺は気づいた。彼らが喧嘩をしているのではなく、お互いの領分を確認し合っていることに。アマガエルの「ゲコ太」がプールの四隅から「ゲコッ、ゲコッ」と規則正しい鳴き声を発し、まるで審判のように彼らの興奮を鎮めていく。

「そうか……みんな、自分たちの場所を確保しようとしていたんだな」

喧嘩は瞬く間に収束した。セラ率いるドクターフィッシュが再びキングたちに群がり、怒りで熱くなった彼らの頭を癒しの水で冷やしていく。

ケータがコツメを背中に乗せて悠々と泳ぎ、陸に上がったクロコが俺の足元で静かに休息をとる。

「……名物コンビの誕生だな。コツメとケータ、お前たちのおかげで助かったよ」

ルミナが俺の隣に並び、微笑む。「奏多様、みんな本当に楽しそうですね。このプールは、この館に欠かせない『絆の泉』になりそうです」

俺はプールの縁に座り、仲間たちの賑わいを見つめる。異世界での生活も捨てたものではない。動物たちと、信頼できる仲間たち。俺はこの聖域で、少しずつ「管理者」としての本当の幸せを見つけ始めていた。

第六十一話、いかがでしたでしょうか。

名物コンビの誕生ですね! 賑やかで平和な館の日常。動物たちの個性が出る回は書いていて楽しいです。

次回、エリスやヴィオラを交えた、プールサイドでの宴会回!?

次回:

「聖域の休日! プールサイドで語り合う守護者たちの絆」

お楽しみに!

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