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ロストメモリー  作者: 島山 平
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成田賢太郎の日記(28) 七月七日 (水)

 有紀子さんがいなくなった。警察が捜してるってことは、どういうことなんだ? もしかすると、ボクの予想が当たってしまっているのか?

 どこかへ逃げてしまったのだろうか。そうだとすると、彼女は二度とボクの前には現れてくれないような気がする。彼女の連絡先はわからなくなっているから、有紀子さんの方からやってきてくれるのを待つしかない。そのときは、彼女を受け入れる覚悟がある。


 もし、山岡杏子さんを殺したのが有紀子さんならば。彼女と一緒に罪を償うつもりだ。ボクには中村の件があるし、二人で警察へ向かえばいい。正直に、真っ当な人生を送るためにも。ボクたち二人がいれば、そこが幸せになる。

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