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山岡有紀子の日記(18) 七月一日 (木)
絶対に許さない。お母さんをあんな目にあわせたヤツには、同じだけの苦しみを与えてやる。わたしとお母さん、修平さんの平和を壊したヤツをじごくの底へ落としてやる!
でも、誰がやったんだろう。わたしたちが到着する少し前にお母さんは刺されたみたい。けいさつは、お母さんが玄関の鍵を開けて招いたんじゃないかって言ってた。常に鍵を開けとくような不用心な人じゃないから、その通りなんだと思う。でも、お母さんの仲のいい人なんてほとんど知らない。普段どんな生活していたかもそこまで詳しくない。なんの役にも立てない。
でも、わたしが恋人を連れて行くって言ったら喜んでくれた。たくさん料理を作って待っててくれた。幸せを味わうはずだったのに、その直前で殺されちゃった。こんなことっておかしい。どうしてわたしたちは幸せになれないの?
修平さんがいてくれなかったら、こうして日記なんて書けなかった。よく覚えてないけど、この家で生きているのは彼のおかげだし、最近もいっぱい助けてくれる。わたしの力になってくれる。お母さんのこと、一緒に悲しんでくれる。わたしは一人じゃない。もう少し、生きていられる。犯人を殺すまでは。




