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ロストメモリー  作者: 島山 平
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山岡有紀子の日記(16) 六月二十九日 (火)

 お葬式もしてあげられてない。犯人も捕まってない。わたしは親不孝だ。お母さんのために、なんにもしてあげられなかった。せっかく修平さんを連れていって、お母さんを喜ばせてあげようと思ったのに。

 何も考えられない。働くなんてムリ。

 わたしの味方はお母さんだけだった。ずっと二人で生きてきた。これからは修平さんと三人で、ちゃんとした家族になれると思ったのに。どうしてあの日に殺されちゃったの?誰があんなことしたの? わたしたちが会いに行くって知ってた人がやったの? どうしてそんなことするの?

 わたしの幸せをうばうのはだれ?

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