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35 未来
「土産は買ったか?出発は明日だぞ」
「一番持ち帰りたいのが、美味しい料理の数々というのが…」
「調理は私が覚えました!食材を買いましょう!」
ああ、あの穏やかなリムさんはもういないのか。
だいたい僕のせいらしいので嘆くのは筋違いなのかもだけど。
「街に戻ったらどうするんだ?薬草採取を続けるのか?」
「薬草採取と、作詞作曲演奏と歌、を半々かな」
「ああ、シルさんの歌が毎日聴けるんですね…」
だから半々だって。ていうか、作詞作曲演奏があるから半分ですらないし。
「これから大変だぞ。あの街も、お前の存在が象徴となるかもな」
「偉大なるエルハルト殿と領主様のお株は奪わないよ」
「なら、別の街を作るか?第一王子の開拓村とか」
薬草採取を兼ねるなら、それもいいのかな…。
「その時は私も連れてっ…」
「はい、ストップ。そこまではまだ考えられないよ」
「まあ、そうだな。しかし、夢物語でもないぞ」
それでも、まだまだゆったり暮らしていきたいんだよな。
魔法が発達したこの世界で、魔法が使えなくても、みんなと一緒に。
この後の番外編1話で、一旦完結とします。続きを思いついたら再開しようかなと(いいかげん)。




