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「エルハルト!あの手に持ってる物に『加熱』を!早く!」


 とっさに叫んだ僕の言葉に、エルハルトはきちんと答えてくれた。


「『遠隔加熱』!」

「熱っ!?」


 ロトさんは『ある物』、すなわち、拳銃を落とした。

 マズいマズいマズい!タダのサラリーマンじゃなかった!


「ロトさん、あなた何者?日本は、拳銃を持ち歩くほど治安は悪くない」

「くっ…」


 その時、ロトさんの足元に光が広がり、次第に包み込んだ。


「な、なんだ、なにをした!?」

「…!リムさん、あの光に鑑定魔法を!」

「は、はい!『鑑定』!」


 光はロトさんを完全に包んだと思ったら、ひときわ強く輝く。

 まぶしくて目を開けていられなかったが、光はすぐに収まる。

 跡には、ロトさんはいなかった。ついでに、拳銃もなくなっていた。


「…抗争中…タイミング…僕の分の…。えええ…」


 久しぶりのイメージ伝達に安堵すると共に、ちょっとがっくりもする。

 やっぱり『ヤ』の人だったかあ。確かに、スーツ率高い雰囲気ある。

 んでもって…そっかー、僕は既にいつでも…。


「シル、説明してくれるんだよな?」

「ああ、うん…リムさん次第かな?」


 リムさんを見ると…真っ青な顔になっていた。


「シルさん、あなたは…」

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