19 準備
更新再開です。また同じくらい続けられるといいなあ…。
「王都行くのに何準備すればいいの?この街に来る時は遠くて大変だったよ」
もちろん大嘘である。高校の制服とバッグは大掛かりな装備に見えたらしい。
今は、どう見ても村人A装備。採取中心とはいえ、冒険者としてどうなのか。
「普段の持ち物だけでいいと思いますよ。あとは、着替えとか」
「それくらいだよねえ…」
「馬車は俺のを用意しておくから心配するな」
エルハルトは馬車持ちである。なんと、遠征討伐用に自分で作ったらしい。
馬は家で飼っておらず、必要な時のみ借りる。僕の定宿・馬小屋からだ。
「途中で通る野原に、おいしいお茶の葉が繁殖してるんですよ。楽しみです」
リムさんはお洒落なカップをいくつか持っていくらしい。
茶の葉を摘んだら、干して発酵させて乾かして水を出して加熱してこす。
ちょーイマサラだけど、魔法が便利過ぎる。
「そうそう、王都がある地域の方言は…いや、お前には関係ないか」
「少し重いけど結晶体も持ってくよ。『聴取』は記録感知と同じ原理だし」
「シルさん、制御手順はすぐに理解できるんですよね。もったいない…」
人口が散らばり移動が少なく、文字もない。言葉の違いが大きいのだ。
だから翻訳魔法が普及している。いつも発動しているわけではないが。
聞くだけなら僕でも聴取魔法で言葉のイメージを受け取れる。便利便利。




