↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
11/38

11 飛行

 魔法は割と万能だが、物理的な現象を長時間持続させるのは難しいらしい。

 それが、一瞬一瞬はわずかな魔力しか使わない威力のものであっても。


「ずっと『加熱』し続けられるようになるわけではないさ。毎日やっていても」

「たとえば、こんな感じ?」


 空気イスをやってみせたら、おばちゃんにバカウケした。


「そっかー、だから馬車を使っているんだ」

「ああ、そうね。風魔法とかで何十分も押し続けることは難しいだろうねえ」

「風魔法…風魔法か…」


 飛行機の模型の翼の形状はなんとなく覚えていた。成形魔法で作れそう。

 エルハルトに頼んで木材を加工してもらった。試行錯誤で。なんか死んでた。

 投げ飛ばした試作グライダーは見事飛び、断続的な風魔法で制御できた。


「面白いが、これの巨大版には乗りたくないな。空中での魔力枯渇が怖い」


 この世界の人達にとって、魔力枯渇は小さい頃に一度は経験するらしい。

 覚えたての時に調子に乗ってぶっ放し、しばらく使えなくなってトラウマに。

 …魔力皆無の僕へのみんなの扱いが更に理解できたような。


「ただ、知覚系は発動し続けることができるし、遠隔発動も慣れればできる」

「?」

「別の使い方ができるってことさ。試してみよう」


 小さな物資を、1時間ほどで数十キロ遠くの場所に運ぶことができた。

 もっとも、『遠視』を使って風魔法で制御し続けるのはやはり疲れるらしい。

 自動車を運転しているようなものかな。


「もう少し大きくすれば、近隣の街や村への荷物運搬に使えそうです」

「リムさんでも飛ばせそう?」

「ええ。ギルマスに相談してみます」


 各地の冒険者ギルド間の運搬用に使ってみることにしたようだ。

 伝書鳩のようなものはあったらしいが、荷物は無理だったので喜ばれた。

 革新的というほどではないけど、異世界人としてようやく役に立ったかな。


「小さなグライダーで結晶体をやりとりする人も出てきたみたいですよ」

「ああ、家に居ながら気軽にイメージをやりとりできるって流行ってるな」


 え、メッセージアプリみたいな使い方?知識チートで負けてるじゃん…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。