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僕は何を見たんだ?  作者: 孑孑(ぼうふら)
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三、僕は何故認証されたのだ?

前書き

日常を支える便利でスマートな家電たち。けれど、それらがもし「見えてはいけないもの」まで認識し始めてしまったら——?

デジタル機器の裏側に潜む不気味な気配を描くショートホラー短編集、第三話をお届けします。

画面の向こう側の「何か」と目が合ってしまう恐怖を、どうぞお楽しみください。

第三話:黒い画面

あの夜以来、僕はスマートスピーカーのコンセントを抜いた。二度とあの声を聞きたくなかったからだ。

数日後の深夜、ふと目を覚ますと、机の上に置いたスマホの画面が静かに点灯していた。何も操作していないのに、画面にはインカメラの撮影モードが起動している。

画面に映っているのは、ベッドで横になる僕の姿。

そして、僕の顔の真上に、ピントの合わない「黒い影」が覆いかぶさっていた。

画面の中の影が、ゆっくりとこちらを振り向く。

スマホから、ポツリと小さな通知音が鳴った。

『顔認識が完了しました』

いかがでしたでしょうか。

いつも何気なく使っている家電のレンズやセンサーが、もし「別の世界」を捉えていたら……。そんな想像をすると、いつもの部屋の景色がほんの少し違って見えてくるかもしれません。

便利さの裏側に潜む闇は、すでにあなたのすぐそばまで来ているのかもしれませんね。

次回、第四話もどうぞお楽しみに。暗い部屋で、液晶画面を少しだけ遠ざけてお待ちください。

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