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第54話 白雪姫5

あれから1週間くらいたった


白雪姫の衣装はできてるのとできてないのとがあるくらい。


台本はできあがっててもう練習に入ってる。


小道具もそこそこできてるらしい。


大道具も男子が遅くまで残って作ってるみたい。


色々運んだりしてうろうろしてる飛鳥をたまに見かける。


そう あれから1週間


私は飛鳥と一言も口をきいてない。


だって飛鳥 私と目もあわせようとしないんだもん・・・






「なんと美しい娘だろう 死体でもいい」


カノンは台詞をもう全部暗記してるみたいで、ペラペラ喋る。


死体でもいいって 理解できねー・・・


心の中で思わずつぶやく。


で、私が目ぇ覚ますんだっけ?


んで・・・あーそうだ


王子様がキスすんだっけ?


「なぁ委員 このキスってホントにするの?」


「あー・・・どうしよっかー」


「まぁ、寸止めじゃねぇ?」


「けどさー本当にしたらおもしろいよな!!」


「燐 どっちがいい?」


委員が私に言う。


その瞬間飛鳥と目が合う。


「・・・別に どっちでもいい!」


「じゃあ本当にしちゃおっかー?」


みんながあははっと笑う。


「いや、寸止めにしようよ」


カノンがにこっと笑って言う。


「そりゃそうだよな!」


みんなもまた笑う。



そりゃそうって・・・思ってなかったでしょ



で、キスして・・・目ぇ覚めて・・・


「白雪姫 愛しています 私と結婚してくれますか?」


「ハイ・・・」


ていうかさ 白雪姫も助けてくれたくらいで王子様好きになるなよ


簡単に恋に落ちすぎなんだってば・・・



「結婚のシーンのドレスは安物だしフリルとかほとんどないけど白い布でそれっぽく作ってるよー!」


衣装係が言う。


「あ・・・うん そっかぁ・・・」


「男役の衣装は持ってる奴いたみたいだからそれサイズあうかなぁ?」


あーあ・・・どうせ結婚式のシーンやるなら飛鳥のほうが・・・


そこまで考えて首をふる。


そんなことないもん!!別に誰だっていいよーだ!!



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