第55話 白雪姫 最終回
そして 本番前日
「白雪姫・・・愛してます」
「王子様・・・」
台本の手直しとかも入って なかなか慌しい。
ゴンッ!!!
カノンの頭に王子様の王冠があたる。
「いって・・・ッ」
「手がすべった」
棒読みで飛鳥が言う。
「何 やきもちでも妬いてんの?」
「誰が妬くかよ いっそ本当にくっつきゃいいだろ」
「な・・・ッ」
何アイツ!!意味わっかんない
本当にやきもち妬いてくれたら嬉しいのに・・・
飛鳥は私が他の子とくっついても平気なわけ!?
そして 本番当日
うわーホント 緊張するんだけど!!
白い 本当に安っぽい生地で作られたドレスを着る。
「燐 緊張してない?」
カノンがにこにこしながら言う。
「え?べっ別に?」
「そう?」
カノンはくすくす笑う。
そして 劇が始まった。
「生まれた女の子は白い肌に・・・」
あー緊張する!!あーどうしよう!!!
バクバクと暴れる心臓
「白雪姫 白雪姫ー!」
女装した要が私を呼ぶ。
うわぁ・・・本当に美少女・・・要 なんで女じゃないわけぇ?
「ハイ お母様」
たたたっと走り出す。
で、森に行って・・・小人に会って・・・
どんどん物語は進んでく。
そして 毒林檎を食べて倒れた白雪姫
王子様
目をつむってるから顔は見えない。
ナレーション役が言う
「王子は家来に姫を運ばせました。すると途中、家来がつまずいてしまい その時姫の口から林檎が出てきました」
目を開ける。
ずっと目つむってたから視界がぼやけてる。
ん?
あれ?カノンってあんな髪型だったっけ?
目をこすることもできなくて王子様と手を握り合う。
「白雪姫・・・」
・・・あれ?
この声って・・・
「愛しています 私と結婚してくれますか?」
・・・・・・飛鳥?
「あす・・・んっ」
飛鳥 と思わず言おうとする口をふさがれた。
で 混乱する頭のまま舞台裏に運ばれてドレスに着替えさせられる。
結婚式の場面
作り物の教会 安いドレス これだけは本物のタキシード
顔を見るとやっぱり飛鳥。
なんで飛鳥?と聞くヒマもない。
「姫 愛しています」
王子様がそう台詞を言って またキス。
「・・・・・・・・」
いや、本当にキスしてるし・・・
それよりも 何が気になるって・・・
チラリと後ろを見るとそこには踊りまくってる要。
やばい・・・笑う・・・ッ
「・・・ッッッ!!」
本当に笑いそうになると幕が下りた。
「〜〜〜〜〜っっ」
口を押さえて座り込む。
「燐?」
飛鳥もしゃがんで私の背中に手をおく。
「ってゆーか なんで飛鳥!?カノンは!?本当にキスすんな!恥ずッ!!」
「え?あー アハハッ カノンと入れ替わっちゃった☆いいじゃんキスしたってさ☆」
ごまかし笑いの飛鳥の後ろを見るとカノンがにっこりと微笑んで手を振ってる。
アイツ!!?
意味わっかんない!!




